ワシントンD.C.で「Charm of the East」 中国文化とベジタリアン料理の夜 video poster
ワシントンD.C.の米議会図書館で、この夏、中国文化とベジタリアン料理を通じて約60か国の外交官が交流するイベント「Charm of the East」が開かれました。
米議会図書館に集った「東方の魅力」
今年8月2日(現地時間)、米国の首都ワシントンD.C.で、中国文化とベジタリアン料理をテーマにしたイベント「Charm of the East(東方の魅力)」中国文化・ベジタリアン料理試食会が開催されました。
主催したのは、ワシントンにある Chinese American Museum in Washington と、上海の Longhua Temple(龍華寺)です。会場となった米議会図書館(Library of Congress)は、世界最大の図書館として知られる象徴的な場所であり、その空間に中国の文化や食が持ち込まれたこと自体が、印象的な演出と言えます。
外交官と家族、約60か国が参加
この中国文化イベントには、約60か国の外交官とその家族が招かれました。各国の代表が一堂に会し、料理を味わいながら文化に触れる場は、会議室での交渉とは異なる、柔らかな国際交流のスタイルです。
参加者は、中国の料理と文化を組み合わせた体験を通じて、中国をより身近に感じる時間を過ごしました。味覚や会話を通じたこうした体験は、ニュースや文書だけでは得られない、具体的で個人的な印象として記憶に残ります。
ベジタリアン料理が担うメッセージ
今回の「Charm of the East」は、単なるグルメイベントではなく、菜食・ベジタリアン料理を通じて中国文化を紹介する点が特徴です。肉を使わない料理には、宗教的な背景や健康志向、環境への配慮など、さまざまな文脈が重なっています。
ベジタリアン料理は、文化や宗教の違いを超えて多くの人が楽しみやすいスタイルでもあります。こうしたスタイルを選ぶことで、より幅広い国や地域の人々が同じテーブルを囲みやすくなり、「誰も排除しない」交流の場づくりにつながります。
文化を通じた「ソフトな外交」の一例
各国が自国文化を発信する中で、食や芸術、歴史を紹介するイベントは、いわゆるソフトパワー(軍事や経済力ではない、文化的な影響力)の重要な手段とされています。今回のように、外交官とその家族を対象にした企画は、将来の協力や対話の土台を静かに広げていく試みと言えます。
公式な会議では距離を感じる相手とも、好きな料理や印象に残った文化体験をきっかけに会話が生まれます。その小さな対話の積み重ねが、長期的には国同士の関係にも影響していきます。
日本の私たちにとってのヒント
日本でも、アニメやポップカルチャー、和食、伝統芸能などを通じた国際交流が広がっています。ワシントンD.C.で開かれた今回の「Charm of the East」は、そうした文化発信のあり方を考えるうえでも、いくつかのヒントを与えてくれます。
- 米議会図書館のような、会場そのものが持つ象徴性を生かす
- 食と文化体験を組み合わせ、五感で理解できる形で伝える
- 外交官やその家族など、国際社会のハブになりうる人々とつながる
国際ニュースとしてイベントの概要を追うだけでなく、「自分が海外の友人に日本を紹介するとしたら何を選ぶか」を考えてみると、この出来事の意味がより立体的に見えてきます。
文化を通じて相互理解を深めようとする静かな試みは、ニュースの行間に息づいています。こうした動きに目を向けながら、世界との距離感を自分なりに測り直してみることも、「ニュースを読む楽しさ」の一つと言えるのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








