映画『Dead to Rights』ロサンゼルス上映 俳優リアンダー・クラウセンが語る「目を開かせる作品」 video poster
ロサンゼルスで披露された映画『Dead to Rights』
映画『Dead to Rights』のロサンゼルスでのプレミア上映後、俳優リアンダー・クラウセンさんが作品への強い共感を語りました。映画のクラフトマンシップ(職人技)と、あえて「見やすくない」物語に挑んだ勇気ある姿勢を高く評価しています。
リアンダー・クラウセンが評価した「覚悟ある映画づくり」
クラウセンさんは、上映後の場で次のように話しました。
「We definitely could use a lot more movies that tell stories that aren’t easy on the eyes, but that open your eyes much more」と述べ、目をそらしたくなるような現実を扱いながらも、観客に新しい視点を与える映画の価値を強調しました。
ここで彼が言う「easy on the eyes(見ていて楽なもの)」ではない物語とは、暴力や不条理、社会の矛盾など、消費されやすいエンターテインメントとは対照的なテーマを指していると考えられます。それでもあえて向き合うことで、観客の「目を開く」経験につながる、というメッセージがにじみます。
なぜ「見やすくない物語」が今、求められているのか
2025年のいま、世界各地で複雑なニュースが絶えず報じられるなかで、国際ニュースや社会問題をどう理解し、自分ごととして捉え直すかは多くの人にとって共通の課題になっています。そのなかで、『Dead to Rights』のように「心地よさ」よりも「問いかけ」を優先する映画は、観客の記憶に残りやすい存在です。
クラウセンさんのコメントは、映画が単なる娯楽にとどまらず、現実を別の角度から見直すきっかけになりうることを示しています。特に、国際情勢や社会問題に関心を持つ視聴者にとって、こうした作品は次のような意味を持ちます。
- ニュースだけでは伝わりにくい感情や空気感を、物語を通して追体験できる
- 「自分とは関係ない」と切り離していた出来事を、身近な問題として考え直すきっかけになる
- 異なる背景を持つ人びとの視点に触れ、多様な価値観を想像しやすくなる
観客としての「目を開く」鑑賞のしかた
クラウセンさんの言葉は、私たちが映画を見る姿勢そのものを問いかけています。見終わったあとに何も残らない「気持ちよさ」だけを求めるのか、それとも少しざらついた感情や考え込む余白を受け止めるのか――その違いは、作品から受け取るものを大きく変えます。
こうした「簡単ではない物語」と向き合うとき、次のような見方を意識してみるのも一つの方法です。
- 物語の「わかりやすさ」ではなく、描かれている現実との距離感に注目する
- 鑑賞後に感じた違和感やモヤモヤを書き留めたり、人と共有したりして言葉にしてみる
- ニュースやドキュメンタリーと組み合わせて、そのテーマについて自分なりに調べてみる
『Dead to Rights』が示した、これからの映画への期待
『Dead to Rights』のロサンゼルスでのプレミアは、作品そのものだけでなく、リアンダー・クラウセンさんのコメントを通じて、「私たちはどんな物語を映画に求めるのか」という問いを投げかけています。楽に見られる作品だけでなく、目をそらしたくなる現実にあえて光を当てる作品に出会うことが、世界を考えるための小さな一歩になるのかもしれません。
忙しい日常のなかで映画を見るとき、クラウセンさんの言葉を思い出しながら、「目を開かせてくれる一本」を意識的に選んでみる価値はありそうです。
Reference(s):
cgtn.com








