ガザで死者増、イスラエルに人道支援受け入れ要求高まる
イスラエル軍がガザ地区への攻撃を強める中、現地の保健当局は、過去24時間で少なくとも123人が死亡したと発表しました。ほぼ2年にわたって続く紛争で死者が増え続ける一方、国際社会からはイスラエルに対し、ガザへの人道支援物資の搬入を認めるよう求める声が高まっています。
ガザで24時間に123人死亡と報告
ガザ地区の保健当局によりますと、最新の24時間の死者数は少なくとも123人に上り、ここ1週間で最悪の水準となりました。この数字は、すでに膨大な犠牲者を出している紛争が、なおも激しさを増していることを示しています。
報道によれば、ガザ地区は約200万人を超えるパレスチナ人が暮らす細長い沿岸の飛び地で、封鎖された状態が続いています。今回の攻撃は、その脆弱な生活基盤にさらに深刻な打撃を与えているとみられます。
イスラエル軍、「掌握」前に攻撃を強化
イスラエル軍は、ガザ地区の「掌握」を目的とした新たな作戦に向けて、空爆や砲撃を続けています。現地では、地上での支配を強める前段階として、各地への攻撃が激しさを増していると伝えられています。
イスラエル軍は、ガザに対する新たな攻勢計画を承認したとも明らかにしており、今後、より大規模な軍事行動に踏み切る可能性が見られています。一方で、民間人の犠牲が拡大する中、国際社会からは慎重な対応を求める声が上がっています。
ネタニヤフ氏の「退去」発言が投げかける問い
こうしたなか、イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラエルのテレビ局i24NEWSのインタビューで、ガザに暮らすパレスチナ人は「追い出されている」のではなく「出て行くことを認められている」と述べ、パレスチナ人がガザを離れる選択肢に言及しました。
さらにネタニヤフ氏は、「パレスチナ人を助けたいと言うのであれば、わたしたちに説教をするのではなく、自ら門戸を開くべきだ」と各国に呼びかけました。この発言は、パレスチナ人に対してガザからの退去を促すメッセージと受け止められる可能性があり、長期的な居住や帰還の権利をめぐって、今後議論を呼びそうです。
エジプト仲介で続くハマスとの協議
一方、パレスチナ側の武装組織ハマスは、エジプトの仲介者との協議をさらに続けているとされています。エジプトの仲介チームが、イスラエルとハマスの間に立ち、緊張緩和の糸口を探ろうとしている構図です。
具体的な協議の中身は明らかになっていませんが、一般にこのような仲介協議では、戦闘の一時停止や囚われている人々の扱い、人道支援ルートの確保などが主要な議題となります。今回の対話が、ガザの人々の安全や支援につながるかが注目されています。
高まる人道支援要求と今後の焦点
激しい攻撃にさらされるガザでは、民間人の保護と人道支援の確保が急務となっています。死者が増え続けるなか、イスラエルに対し、食料や医薬品などの支援物資をガザに届くよう認めるべきだという要求が強まっています。
国際人道法は、武力紛争の当事者に対し、民間人を保護し、人道支援の妨げとならないよう求めています。ほぼ2年にわたる紛争で疲弊したガザの人々にとって、支援ルートの確保は、生存に直結する課題です。
今後の焦点として、次のような点が挙げられます。
- イスラエル軍の新たなガザ攻勢計画がどのように実行されるか
- ガザへの人道支援ルートが確保されるか
- ネタニヤフ氏の発言に各国がどう反応するか
- エジプトを通じた協議が緊張緩和につながるか
ガザをめぐるニュースは、遠く離れた地域の出来事のように見えますが、そこで問われているのは「安全に暮らす権利」や「戦時におけるルール」を私たちがどう考えるかという、より普遍的な問題でもあります。紛争の行方だけでなく、人道支援や住民の尊厳をどう守るのかという視点からも、引き続き注視していく必要があります。
Reference(s):
Gaza pounded as deaths mount, calls grow for Israel to allow aid
cgtn.com








