トランプ米大統領「最も重要な点」でプーチン氏と合意できず それでも「到達の可能性高い」
米ロ首脳会談、「最も重要な点」で合意に至らず
米国のドナルド・トランプ大統領は金曜日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との会談で「おそらく最も重要な点」で合意に達しなかったものの、その点についても合意に達する可能性は「非常に高い」と述べました。発言は、アラスカ州アンカレッジで記者団に対して行われました。
「多くの点では合意」 強調された前進
トランプ大統領によると、プーチン大統領との間では「多くのポイントで合意」に至ったといいます。一方で、「残っているのはごく少数」であり、その中には「それほど重要ではないもの」も含まれると説明しました。
それでもなお、一つの論点については「おそらく最も重要な」テーマでありながら、合意には届かなかったと明かしています。ただしトランプ大統領は、その点でも「非常に良いチャンスがある」と繰り返し、将来的な合意への楽観的な見通しを示しました。
アンカレッジで語られた交渉の「現在地」
トランプ大統領はアンカレッジで記者団に対し、「我々はそこには到達していないが、到達できる非常に良いチャンスがある」と述べ、合意できなかった点があることを率直に認めつつも、交渉そのものは前向きに進んでいるという印象を与えました。
発言全体を通じて、大統領は次の三つを同時に伝えようとしているように見えます。
- 多くの論点ではすでに合意ができているという「成果」
- 「最も重要な点」がまだ残っているという「課題」
- その課題についても「合意の可能性は高い」という「楽観的な見通し」
なぜ「最も重要な点」をあえて残すのか
今回の発言では、その「最も重要な点」が具体的に何を指すのかは明かされていません。それでも、首脳同士の交渉で一番難しい論点が最後まで残る構図は、国際交渉では珍しくありません。
一般に、複雑な交渉では次のようなプロセスが取られることが多いとされます。
- 合意しやすいテーマから先に前進させ、信頼と勢いを作る
- 残された少数の争点に対して、時間をかけて妥協点を探る
- 最も重要なポイントは、全体パッケージの一部として最終局面で決着させる
トランプ大統領の説明も、この典型的なパターンをなぞるような内容です。「ほとんどは合意したが、最も重要な一点だけが残っている」という構図を示すことで、交渉が決裂しているわけではなく、むしろ詰めの段階にあるというメッセージを内外に送っていると見ることができます。
言葉選びから見えるメッセージ
今回の発言で印象的なのは、「到達できなかった」と正直に認めた直後に、「非常に良いチャンスがある」と繰り返している点です。
政治指導者が交渉の過程を語るとき、完全な成功として描くか、それとも途中経過として率直に伝えるかは、国内外へのメッセージの出し方に関わります。トランプ大統領は、「まだ合意していない」という事実を隠さずに示しつつ、「多くの点で合意した」「最も重要な点でも合意の可能性は高い」と強調することで、自身の交渉力と今後の展望の両方を印象づけようとしたとも受け取れます。
今後に向けて残る問い
今回の会談では、「おそらく最も重要な点」が何であるか、また、いつまでに合意を目指すのかといった詳細は明らかにされていません。とはいえ、トランプ大統領が繰り返し「合意に達する可能性が高い」と述べたことは、米ロ関係の行方を注視する関係者にとって、一つのシグナルとなりそうです。
重要な論点が一つ残っている状態は、交渉が難航しているとも、最後の一押しを残す段階に来ているとも解釈できます。今後、両首脳がどのような形で「最も重要な点」に踏み込み、合意にたどり着こうとするのかが焦点になっていきます。
Reference(s):
Trump: Did not reach agreement on 'most significant' aspect with Putin
cgtn.com








