エア・カナダ客室乗務員スト続く 運航再開計画を一時停止
カナダの大手航空会社エア・カナダで続いている客室乗務員のストライキをめぐり、同社は現地日曜、同日夕方から予定していた一部運航再開計画を取りやめると発表しました。政府機関の職場復帰命令に組合側が従わず、運航再開のめどがずれ込んでいます。
何が起きているのか
エア・カナダによりますと、客室乗務員で構成されるカナダ公共従業員組合(CUPE)が、カナダ産業関係委員会(CIRB)による職場復帰命令に従わないよう組合員に指示したといいます。同社は、この指示は「違法」だと主張しています。
こうした状況を受け、エア・カナダは日曜夕方から予定していた限定的な運航再開を中止し、月曜の夕方以降に運航を再開する方針だとしています。
どのくらいの便が影響を受けたのか
同社によると、日曜午後以降に運航予定だった約240便が欠航となりました。通常、エア・カナダと子会社エア・カナダ・ルージュは1日あたり約700便を運航しており、今回のストが全体の運航計画に大きな影響を与えていることがうかがえます。
欠航が相次いだことで、多くの乗客が旅程の変更や払い戻し手続きなどを余儀なくされているとみられます。航空各社のネットワークが連動していることから、他社便や乗り継ぎ便にも波及的な影響が出る可能性があります。
政府はどう動いているのか
カナダの雇用・家族担当相パティ・ハイドゥ氏は土曜の声明で、カナダ労働法(Canada Labour Code)に基づく権限を行使し、エア・カナダとCUPEの労使紛争をカナダ産業関係委員会に付託し、仲裁によって解決を図るよう指示したと明らかにしました。
政府が労使紛争の仲裁を指示するのは、経済活動や市民生活への影響が大きいと判断されるケースが多く、今回のストライキが国内の航空輸送にとって重要な問題になっていることがうかがえます。
8カ月に及ぶ交渉の焦点
エア・カナダとCUPEは、約8カ月にわたり交渉を続けてきました。主な争点は、
- 客室乗務員の賃金引き上げ
- 地上待機中の手当(グラウンドペイ)の改善
- 年金や福利厚生の拡充
- 乗務員の休息時間の増加
とされています。しかし、これまでのところ暫定合意には至っておらず、労使双方の溝はなお埋まっていません。
今後の見通しと私たちへの意味
エア・カナダは月曜夕方からの運航再開を見込んでいますが、組合側が職場復帰命令にどう対応するかは不透明です。仲裁手続きの行方と、労働条件の改善と安定した運航をどう両立させるかが、今後の焦点となります。
カナダ最大の航空会社であるエア・カナダのストは、カナダ国内の移動だけでなく、国際的な航空ネットワークにも影響を及ぼす可能性があります。北米を経由した出張や旅行を予定している人にとっても、今後の動向を注視しておきたいニュースです。
Reference(s):
Air Canada suspends restart plans as flight attendants continue strike
cgtn.com







