エア・カナダ、客室乗務員組合と合意 段階的に運航再開へ
カナダ最大の航空会社エア・カナダは、客室乗務員の労働組合と調停による合意に達し、土曜日から全面的に止まっていた運航を段階的に再開すると火曜日に発表しました。国際ニュースとしても注目される動きで、同社の便を利用する多くの人に影響が及ぶ可能性があります。
合意で何が決まり、いつ飛び始めるのか
エア・カナダによると、合意は客室乗務員を代表するカナダ公共雇用労組(CUPE)との間で、第三者を交えた調停プロセスを通じて成立しました。CUPEは、エア・カナダとエア・カナダ・ルージュで働く約1万人の客室乗務員をただちに職場に戻すことを約束し、その結果、両社の運航再開への道筋がついたとされています。
同社は、最初の便を火曜日の夜から飛ばす計画で、そこから1週間以上かけて運航を立て直す見通しです。マイケル・ルソー社長兼最高経営責任者(CEO)は、大規模な航空会社の運航を再開する作業は非常に複雑であり、完全な復旧には少なくとも1週間以上が必要だと説明しています。
発表によれば、通常ダイヤへの復帰には7〜10日程度を要する見込みで、この間は運航スケジュールを安定させるため、一部の便の欠航が続くとみられます。
利用者は何に注意すべきか
エア・カナダは平常時、1日あたり約13万人の乗客を運ぶとされており、今回の運航停止と再開プロセスは、多くの旅行者やビジネス客に影響を与えています。便の再開が始まっても、すべてのフライトがすぐに元通りになるわけではありません。
- 出発前に、自分の便の運航状況をこまめに確認する
- 乗り継ぎ時間には余裕を持たせる
- 変更や払い戻しの条件をあらかじめ確認しておく
特に、今後7〜10日ほどはダイヤが乱れやすい期間になるとみられるため、出張や旅行の計画を立てる際には時間的な余裕を確保しておくことが重要です。
8カ月続いた労使交渉の焦点
今回の合意に至るまで、エア・カナダとCUPEの間では約8カ月にわたる交渉が続いてきました。交渉のテーマとして挙げられているのは、主に次のような項目です。
- 賃上げ
- 地上にいる間の賃金など、グラウンドペイの改善
- 年金や福利厚生の充実
- 客室乗務員の休養時間の延長
それにもかかわらず、両者はこれまで暫定合意に達することができず、待遇改善と働き方をめぐる溝の深さが浮き彫りになっていました。今回の調停による合意は、運航再開に向けた重要な一歩である一方で、長期的な労使関係が安定したとまでは言えません。
国際ニュースとして見える航空業界の課題
エア・カナダのケースは、パンデミック後の航空業界が直面する共通の課題も映し出しています。需要回復への対応と、現場で働く人たちの賃金や休息時間、福利厚生のバランスをどう取るのかという問題です。
今回の段階的な運航再開は、多くの利用者にとっては朗報ですが、今後の交渉次第では再びスケジュールに影響が出る可能性もあります。国際ニュースとして動向を追いつつ、自身のフライト予定がある人は、最新の情報を継続的に確認していくことが求められます。
Reference(s):
cgtn.com








