メキシコ海外送金が急減 家計と経済に広がる不安を読む video poster
海外で働くメキシコ出身者からの送金が急減していることが新たな統計で明らかになり、家計とメキシコ経済への影響が懸念されています。メキシコ国際ニュースとして、この動きがなぜ重要なのかを整理します。
メキシコ経済を支える海外送金とは
中国国際テレビ局 CGTN の報道によると、海外で働くメキシコ出身者が母国へ送る送金は、国内で暮らす何百万人もの家族にとって文字通りのライフラインとなっています。仕送りがあることで、安定した生活や教育、医療が成り立ってきました。
一般的に、海外からの送金は次のような支出を支えます。
- 日々の食費や住居費などの生活費
- 子どもの学費や教材費
- 病気やけがの際の医療費
- 小さな商売や農業への投資
こうしたお金の流れは、個々の家計だけでなく、地域経済やメキシコの内需全体を下支えしてきました。
新しい統計が示す「急減」
今回、CGTN の Alasdair Baverstock 記者がメキシコ市から伝えた最新の数字によると、この海外送金が大きく落ち込んでいることが分かりました。具体的な金額や割合は示されていないものの、「急減」と表現される規模で減っているとされています。
送金の急減は、送金を受け取る家族の生活に直結するだけでなく、メキシコ経済全体にも波紋を広げる可能性があります。
家計に何が起きるのか
そもそも送金は、多くの家族にとって「なくても困る」ではなく「なければ生活が成り立たない」性格のお金です。そのため、急に目減りすると、家計はすぐに圧迫されます。
- 食費や光熱費を削らざるを得ない
- 子どもの進学や留学を断念する
- 病院に行くのをためらい、治療が遅れる
- 借金やクレジットに依存せざるを得なくなる
このような負担は、数字に現れる前に、まず生活の質の低下として表面化します。所得が減ると消費も細り、地元の商店やサービス業にも影響が及びます。
メキシコ経済への広がる影響
海外送金は、多くの国で輸出や観光と並ぶ重要な外貨収入源とされています。メキシコでも同様に、送金の減少は次のような経路で経済に影響を与えうると考えられます。
- 地方都市や農村部での消費の冷え込み
- 小規模ビジネスの売り上げ減少や倒産リスクの高まり
- 失業や非正規雇用の増加による社会不安の拡大
こうした変化は、統計に現れるまでタイムラグがありますが、現場ではすでに「お金の回り方」の変化として肌で感じられている可能性があります。
送金減少の背景に何があるのか
今回の報道では、送金が急減しているという事実が強調されていますが、詳しい原因までは明らかになっていません。ただ、一般論として、海外送金が減る背景には次のような要因が考えられます。
- 海外で働く人々の雇用環境の悪化や賃金の伸び悩み
- 為替レートの変動により、送金するインセンティブが弱まること
- 送金手数料や規制の変更によるコスト増
- 海外に移住した人自身の生活費が上昇し、仕送りに回せる余裕が減ること
今回のメキシコのケースでどの要因が強く働いているのかは、今後の詳しい分析や追加報道が待たれます。
国際ニュースとしての意味と、私たちへの問い
メキシコの送金急減は、一国の出来事にとどまりません。海外で働く人の仕送りは、多くの国や地域を結びつけるお金の流れであり、世界経済の見えにくい「毛細血管」のような存在です。
日本でニュースを追う私たちにとっても、このテーマは次のような問いを投げかけます。
- 国境を越えて働く人々の生活は、どれほど不安定な基盤の上に成り立っているのか
- 家計が海外からの仕送りに依存する社会は、どんなリスクを抱えているのか
- 景気の変動や政策の変化は、離れた国の「普通の家族」の暮らしにどう届くのか
2025年現在、世界各地で経済や移動をめぐる不確実性が続くなか、メキシコの送金急減は、グローバル化した時代のつながりの脆さと、そこに生きる人々の現実を映し出していると言えます。
今後も newstomo.com では、こうした国際ニュースを日本語で分かりやすく伝えつつ、読者のみなさんが自分なりの視点を持てるような情報をお届けしていきます。
Reference(s):
cgtn.com







