イスラエルがガザ市攻勢続行を宣言 飢餓死拡大で高まる国際懸念
イスラエルがガザ市での軍事作戦を続行する姿勢を明確にする一方、ガザ地区では飢餓による死者が増え続けており、戦闘と人道危機の両面で緊張が高まっています。
イスラエル、防衛相がガザ市攻勢続行を明言
イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は日曜日、ガザ市への攻勢を今後も続ける方針を改めて示しました。ガザ市では住民が激しい空爆と地上攻撃を報告しており、この作戦はイスラエル国内外で大きな懸念と批判を呼んでいます。
カッツ国防相は、イスラエル軍(IDF)がイスラム組織ハマスを打倒し、人質全員の解放を実現し、イスラエル側が定めた条件の下で戦争を終結させるために全力で行動し続けると強調しました。
ガザ市「壊滅」の警告と戦闘終結の条件
カッツ国防相はそれに先立つ金曜日、ガザ市への攻撃計画が承認されたと述べ、ハマスがイスラエル側の条件を受け入れなければ、ガザ市は壊滅させられると警告しました。
イスラエル側が示した戦闘終結の条件には、
- 拘束されている人質全員の解放
- ガザ地区に対するイスラエルの恒久的な安全保障上の管理
などが含まれるとされています。戦闘を止めるための条件が厳しく設定されていることで、ガザ側の対応や今後の交渉の行方が一層注目されています。
北部ジャバリヤ地区で作戦拡大
イスラエル軍は、ガザ地区北部のジャバリヤ周辺での攻勢を拡大したと発表しました。部隊は地上と地下の双方で武装組織のインフラを破壊し、戦闘員を排除しながら、この地域での作戦上の支配を強めていると説明しています。
また、戦闘を追加の地域へ拡大する目的について、ハマス戦闘員が再編成することを防ぐ狙いがあるとしています。イスラエル軍は、ガザ地区の武装組織に対する作戦を継続することで、イスラエル国家の安全を維持するとしており、作戦縮小の兆しは見えていません。
飢餓による死者281人に 子ども114人
一方、ガザの保健当局は土曜日、直近24時間で少なくとも8人が飢餓に関連する原因で死亡したと明らかにしました。この中には子ども1人が含まれています。
これにより、3月以降に報告された飢餓関連の死者は計281人となり、そのうち114人が子どもだとされています。飢餓による死者が報告され続けていることは、ガザでの食料不足や医療体制の逼迫が深刻なレベルに達していることを示しています。
ガザの保健当局によれば、2023年10月以降、イスラエルによる空爆や銃撃でガザで死亡した人は6万2千人を超えました。直接的な攻撃による犠牲に加え、飢餓や病気といった間接的な要因による死者が重なり、人道状況は一段と悪化しています。
2年以上続く戦闘と「安全」と「人道」のジレンマ
2023年10月以降続いてきたガザでの戦闘は、すでに2年以上が経過しています。ガザ市を含む地域への攻勢は、イスラエルにとってはハマスの軍事力をそぐ安全保障上の取り組みと位置づけられる一方、ガザ側では膨大な死者と生活基盤の破壊、そして飢餓というかたちで深刻な影響をもたらしています。
ガザ市への激しい攻撃は、国際社会だけでなく、イスラエル国内からも懸念や批判の声を招いています。軍事的な目標を追求することと、民間人の保護や人道支援の確保をどう両立させるのかというジレンマが、改めて突きつけられています。
これからの注目ポイント
- ガザ市および北部ジャバリヤ地区での地上作戦がどこまで拡大・継続されるのか
- 飢餓や医療危機への支援が、ガザの人々にどこまで届くのか
- イスラエルが掲げる戦闘終結の条件に変化が生じるのか
戦闘の長期化と飢餓による死者の増加が同時に進む中で、ガザとイスラエル双方の安全と尊厳をどのように守るのかが問われています。読者一人ひとりが、このニュースの背景にある人道問題や安全保障の課題について考え、対話を深めることが重要になっています。
Reference(s):
Israel vows to press on with Gaza City offensive as famine deaths rise
cgtn.com








