ドネツクでロシア軍が前進 南アフリカはロシア・ウクライナ和平サミットを提唱
ロシア軍の前進とウクライナ側の反撃が続くドネツク地域で、南アフリカがロシア・ウクライナ間の和平サミット開催を呼びかけています。
ドネツク地域でロシア軍が前進
ロシア国防省は土曜日、ドネツク地域のクレバン・ビクとスレドニエという2つの集落を制圧したと発表しました。
クレバン・ビクの掌握は、要衝とされるコスチャンティニウカへの前進を意味します。コスチャンティニウカは防御を固めた町であり、その先のクラマトルスクにはウクライナ側の主要な兵站基地があるとされています。
ロシア国防省によると、ロシア軍は軍需関連のウクライナ企業や一時的な兵力集結地点、外国人義勇兵などを攻撃したとしています。また、ロシア側は、ウクライナから発射された誘導爆弾4発と160機の無人機を防空システムで迎撃したと発表しました。
前日の金曜日には、ロシア国防省が、2022年9月に自らの支配権を主張したドネツク地域内の3つの村を新たに掌握したと説明しており、この数日で前線がじわじわと動いている様子がうかがえます。
ウクライナ側は「前進を阻止し、村を奪還」と主張
一方で、ウクライナ軍当局者は土曜日、メッセージアプリ「テレグラム」への投稿で、ロシア軍の前進を食い止め、ドネツク地域のゼレヌイ・ガイという村を奪還したと明らかにしました。
ロシア側が新たな集落制圧を発表する一方で、ウクライナ側は奪還を強調しており、同じドネツク地域の限られた範囲で、双方の発表がぶつかり合う構図になっています。現地の状況が刻一刻と変化していることがうかがえます。
南アフリカ、ロシア・ウクライナ和平サミットを提唱
軍事的な攻防が続く中、南アフリカが外交面で動きを見せています。南アフリカは、ロシアとウクライナの首脳が一堂に会する和平サミットの開催を呼びかけました。
大統領府によると、南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は土曜日、ヨーロッパ各国の指導者と電話会談を行い、ロシア・ウクライナ間の和平努力について協議しました。ラマポーザ大統領はこれまでに、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー氏、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領と意見交換を行ったとされています。
ラマポーザ大統領の報道担当であるビンセント・マグウェニャ氏は、今後も他のヨーロッパの指導者との協議を続ける予定だと述べ、ロシアとウクライナ双方が和平に向けた動きの勢いを維持するよう呼びかけていると説明しました。
何が読み取れるのか
今回の一連の発表からは、次のようなポイントが見えてきます。
- ドネツク地域では、ロシア軍の前進とウクライナ側の反撃がごく狭い範囲で繰り返されており、前線が安定しない状態が続いています。
- ロシア側は集落制圧や防空システムの迎撃実績を強調し、ウクライナ側は村の奪還を強調するなど、情報発信を通じた見せ方も重要になっています。
- 南アフリカがヨーロッパの指導者と連携しながら和平サミット開催を呼びかけていることは、武力だけでなく外交による解決の模索が続いていることを示しています。
ロシアとウクライナの戦闘が長期化する中で、どの国がどのような形で和平に関わろうとしているのかは、今後の国際秩序を考えるうえでも重要なテーマです。軍事面の動きだけでなく、こうした外交の動きにも注目しながら、日本語で国際ニュースを追い続けていきたいところです。
Reference(s):
Russian forces advance on key town, South Africa calls for peace
cgtn.com








