南ア・ラマポーザ大統領、欧州首脳と電話協議 ロシア・ウクライナ和平を協議
南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領が、ロシア・ウクライナ戦争の和平に向けて欧州首脳らと電話協議を行いました。アメリカのドナルド・トランプ大統領がロシアのウラジーミル・プーチン大統領、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領らと会談した直後の動きで、紛争解決に向けた国際的な対話の輪が広がりつつあります。
ゼレンスキー氏、マクロン氏、スタブ氏と相次ぎ協議
南アフリカ大統領府によると、ラマポーザ大統領は土曜日、ウクライナのゼレンスキー大統領、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、フィンランドのアレクサンデル・スタブ大統領ら欧州首脳と電話で協議しました。主な議題は、ロシアとウクライナの戦争終結に向けた和平努力です。
今回の協議に先立ち、ラマポーザ大統領は先週、トランプ米大統領と会談したプーチン露大統領から、両者の会談内容について説明を受けていました。そのため、ロシア側の見解と米ロ間のやり取りを把握したうえで、欧州側と意見交換を行った形になります。
欧州首脳「南アの役割を評価」 和平へのコミット示す
大統領報道官のヴィンセント・マグウェニャ氏によれば、電話協議に参加した欧州の指導者たちは、自らの見解を率直に共有するとともに、ラマポーザ大統領が紛争当事者双方と対話を続けてきたことを評価したといいます。
マグウェニャ氏は「ヨーロッパの指導者たちは、南アフリカが両当事国と関わっている役割を高く評価し、ロシアとウクライナの戦争を終わらせることを目指す取り組みを支持するという強いコミットメントを示した」と述べました。欧州側が、第三国による仲介や対話の橋渡しに期待を寄せている様子がうかがえます。
ラマポーザ大統領「二国間・三国間会談がカギ」
ラマポーザ大統領は、今後も他の欧州首脳と電話協議を続ける意向を示し、和平に向けた「モメンタム(勢い)を維持する」ことの重要性を強調しています。大統領府によると、ラマポーザ氏は関係国すべてに対し、対話の流れを止めないよう呼びかけています。
特に大統領が重視しているのが、ロシア、ウクライナ、アメリカの首脳による直接対話です。マグウェニャ氏は「ロシアとウクライナ、そしてアメリカの指導者による二国間および三国間の会談を開催することが、戦争終結への確固たるコミットメントを示すうえで不可欠だと大統領は強調した」と説明しました。
これは、紛争当事国だけでなく、影響力を持つアメリカを含めた首脳レベルの協議こそが、和平への具体的な道筋を示すシグナルになるという認識を示したものです。
広がる対話の網の目 中堅国外交への注目
一連の動きからは、トランプ米大統領とプーチン露大統領、ゼレンスキー・ウクライナ大統領、そして欧州各国首脳に加え、南アフリカのような中堅国が、ロシア・ウクライナ戦争の行方を左右しうる対話のネットワークを形づくりつつある様子が見て取れます。
南アフリカのように、複数の当事者と対話チャンネルを持つ国がどのような役割を果たせるのかは、今後の和平プロセスを考えるうえで重要なポイントです。ラマポーザ大統領が提案する首脳級の二国間・三国間会談が実現するかどうかは、戦争終結に向けた国際社会の意思を試す一つの指標ともなりそうです。
ロシアとウクライナ、そしてアメリカと欧州、さらに南アフリカをはじめとする各国が、どのように「対話のテーブル」を共有していくのか。今後の交渉の行方に、世界の視線が集まっています。
Reference(s):
South African president talks with Europe on Russia-Ukraine conflict
cgtn.com








