イエメン首都サヌアへのイスラエル空爆で死者6人 負傷者86人に拡大
イエメンの首都サヌアで行われたイスラエルによる空爆の死者が6人、負傷者が86人に達し、中東情勢の緊張と市民への被害拡大が懸念されています。
- フーシ派が運営する保健当局によると、死者6人・負傷者86人
- 負傷者の中には子ども7人、女性3人、重体21人が含まれる
- 標的は燃料貯蔵施設や発電所、大統領府複合施設などとされる
- フーシ派は報復を宣言し、イスラエル側も空爆実施を確認
- 空爆の2日前にはフーシ派がテルアビブに極超音速弾道ミサイルを発射
死者6人・負傷者86人に 子どもや女性も被害
フーシ派が運営するイエメンの保健当局は月曜日、イスラエルによるサヌア空爆の死者数が6人に増え、負傷者は86人に上ったと明らかにしました。
負傷者のうち、7人は子ども、3人は女性で、21人が重体とされています。フーシ派当局者は新華社通信に対し、多くの重傷者がいるため、死者数がさらに増える可能性があると述べました。
標的となったのは燃料施設・発電所・大統領府複合施設
空爆は現地時間日曜日の午後に行われ、フーシ派によると、燃料施設や発電所、大統領府の複合施設などが標的になりました。ほかにも複数の民間施設が攻撃を受けたとされています。
イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は声明で、イエメンで空爆を実施したことを認めました。イスラエル軍は、標的となったのは大統領府、アサル発電所、ヒザズ発電所、燃料貯蔵施設などであり、これらは軍事目的に利用されていたと主張しています。
イスラエル国営のKanテレビは、今回の攻撃には14機の戦闘機が参加し、およそ40発の爆弾が投下されたと伝えています。
フーシ派は「残虐な侵略」と非難し、報復を宣言
フーシ派は日曜日夜に声明を出し、今回の空爆を「民間施設に対する残虐な侵略」だと非難しました。また、この攻撃についてイスラエルと米国の双方に責任があるとし、「凶悪な犯罪」だと強く批判しています。
さらにフーシ派は、空爆への報復を行うと宣言しました。具体的な手段や時期には触れていませんが、今後も軍事的な応酬が続く可能性があります。
2日前にはテルアビブに極超音速弾道ミサイル
今回の空爆の2日前、フーシ派はイスラエルの都市テルアビブに向けて極超音速弾道ミサイルを発射しました。この攻撃により、破片が住宅を損傷したものの、死者は出なかったとされています。
フーシ派はイエメン北部の広い地域を掌握しており、首都サヌアや港湾都市ホデイダも支配下に置いています。フーシ派は2023年11月以降、ガザ地区のパレスチナ人を支援するとしてイスラエルへの攻撃を繰り返してきました。イスラエルもフーシ派が支配する地域への空爆で応じています。
中東情勢への影響とこれからの焦点
イエメンのフーシ派とイスラエルの間で、ミサイル攻撃と空爆の応酬が続くことで、中東の緊張は一段と高まりつつあります。今回のサヌア空爆では、子どもや女性を含む多くの民間人が犠牲となっており、人道的な影響も深刻です。
今後の焦点となるのは、
- フーシ派による報復行動がどの程度エスカレートするのか
- イスラエルがイエメン域内での軍事行動をどこまで拡大するのか
- 民間人の被害を抑えるための外交的な働きかけが行われるのか
という点です。
今回のサヌア空爆は、ガザや他の地域で続く緊張とも結びつきながら、中東全体の不安定さを改めて浮き彫りにしています。国際社会がこの一連の動きをどう受け止め、どのような対応を取るのかが問われています。
Reference(s):
Death toll rises to six from Israeli airstrikes on Yemen's capital
cgtn.com








