韓国の学校でスマホ禁止へ アジアで揺れる「教室とデジタル」 video poster
韓国の学校で、教室内のスマートフォンなどデジタル機器を原則禁止する方針が打ち出され、アジアでも「子どもとスマホ」をめぐる議論があらためて注目されています。
韓国の学校で進むスマホ禁止方針
今週、韓国では、学校の授業中にスマートフォンをはじめとするデジタル機器を使えなくする方針が示されました。対象は小中高校の教室での利用が念頭に置かれていて、学習への集中を高めることがねらいとされています。
これまでも多くの学校が校則でスマホを制限してきましたが、今回の動きは、教室からデジタル機器をできるだけ排除しようとする流れを一段と強めるものだと受け止められています。
禁止のねらい:学力とメンタルヘルスの両立
韓国の教育現場で議論の中心になっているのは、スマホが学習の妨げになっていないかという点です。通知やメッセージが次々に届く環境では、授業への集中が途切れやすく、理解度にも影響するのではないかという懸念があります。
同時に、子どものメンタルヘルスへの影響も重く受け止められています。長時間の画面視聴や、SNS上のトラブル、オンラインゲームへの依存などが、睡眠不足やストレスの増加につながっているとの指摘は、韓国だけでなく世界各地で共有されています。
デジタル機器は本当に「悪者」なのか
一方で、タブレットやスマートフォンを使ったデジタル教材は、学びの可能性を広げるツールでもあります。動画やインタラクティブなコンテンツを通じて、従来よりも分かりやすく、個々のペースに合わせた学習ができるようになったという声も少なくありません。
そのため、韓国で進むスマホ禁止方針は、単純にデジタル機器を排除するかどうかではなく、「いつ・どこで・どのような目的で使うか」を社会全体で考え直すきっかけともなっています。授業中は原則オフラインにしつつ、必要な場面では教員の管理のもとで活用する、といった折衷案も今後の論点になりそうです。
アジアの流れと日本への示唆
アジア各地でも、子どもとスマホの距離感をめぐる議論が続いています。長時間の利用を制限する動きや、学校への持ち込みルールを見直す動きなど、そのアプローチはさまざまです。
日本でも、多くの学校がスマホ持ち込みを認める一方で、「授業への影響が心配」「防災や防犯上は持たせたい」といった声が交錯しています。韓国の事例は、家庭・学校・自治体がどこまでルールを共有し、子どもの合意をどう得るかを考える材料になりそうです。
私たちにできること:ルールづくりを「話し合い」に
スマホをめぐる議論は、禁止か容認かという二者択一ではなく、子どもの権利と安全、学びの質をどう両立させるかというテーマでもあります。大人が一方的にルールを決めるのではなく、子ども自身も参加して「納得できる使い方」を話し合うプロセスが重要になってきます。
韓国の学校で始まったスマホ禁止の動きは、デジタル社会を生きる私たち全員に、「テクノロジーとのちょうどよい距離」を問い直しています。通学電車の中で、家庭のリビングで、今日どんなルールなら守れそうか、一度話題にしてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
Asia News Wrap: South Korea to ban mobile phones in schools and more
cgtn.com








