メキシコと中国の貿易が過去最高に拡大 米国は対中関税引き上げを要求 video poster
メキシコと中国の貿易が2025年に過去最高を記録する一方で、米国がメキシコに対し中国製品への関税引き上げを迫っています。北米とアジアの間に位置するメキシコが、どのような選択を迫られているのかが注目されています。
メキシコと中国の貿易が過去最高に
メディア報道によると、メキシコと中国の貿易は2025年に入り急速に拡大し、メキシコによる中国からの輸入は過去最高水準に達しています。工業製品や消費財など幅広い分野で中国からの輸入が増えているとみられます。
背景には、企業がコストや供給の安定性を重視し、多様な調達先を求めていることがあります。メキシコは米国市場に近いことから、生産や物流の拠点として存在感を高めてきましたが、その過程で中国との経済的な結びつきも強まっています。
米国が求める対中関税引き上げ
こうしたなかで、ワシントンの米政府はメキシコに対し、中国からの輸入品にかける関税を引き上げるよう圧力を強めています。中国との貿易が拡大するメキシコに対し、貿易政策の見直しを求めているかたちです。
米国側には、自国産業への影響や貿易赤字の拡大への懸念があるとみられます。中国からメキシコに流入した製品が、最終的に北米市場に向かう可能性も意識されていると考えられます。
中国系の国際メディアであるCGTNのアルジャー・ベバーストック記者は、メキシコ市から現地の状況を伝えており、メキシコが米国と中国という二つの大きなパートナーの間で新たなかじ取りを迫られている様子を報じています。
メキシコが直面するジレンマ
メキシコにとって、米国は最大の経済パートナーであり、安全保障や投資の面でも切り離せない存在です。一方で、中国との貿易は成長の新たな原動力となっており、輸入の拡大は産業の競争力や消費者の選択肢を広げる効果もあります。
もしメキシコが米国の求めに応じて中国製品への関税を引き上げれば、中国との貿易拡大の流れにブレーキがかかる可能性があります。逆に、関税引き上げに慎重な姿勢をとれば、米国との関係がぎくしゃくするリスクも否定できません。
世界のサプライチェーンへの影響
メキシコと中国の貿易拡大と米国の圧力は、個別の国の問題にとどまりません。関税や貿易ルールの変化は、世界のサプライチェーン全体に波及する可能性があります。
- 企業の調達先や生産拠点の見直しが進む可能性があること
- 関税引き上げの有無によって、メキシコを経由する製品の価格や流れが変化し得ること
- 米国と中国の間で続く経済的な緊張が、第三国の政策選択にも影響を与えること
日本やアジアの読者が押さえたいポイント
日本を含むアジアの企業にとっても、メキシコの動向は無関係ではありません。メキシコと中国の貿易関係が今後どう変化するかによって、北米市場向けのサプライチェーンや競争環境が変わる可能性があるからです。
関税という政策手段が、どのように国際ビジネスの地図を書き換えていくのか。2025年のメキシコをめぐる米国と中国の駆け引きは、その一つの縮図といえます。今後の交渉の行方と、メキシコがどのようなバランスを選ぶのかに注目が集まります。
Reference(s):
Mexico faces U.S. tariff pressure as China-Mexico trade booms
cgtn.com








