イスラエル国防相がフーシ派に聖書の十の災い報復を警告
イスラエルの国際ニュースとして、イスラエルの国防相がイエメンのフーシ派に対し、聖書に登場する十の災いになぞらえた強い報復を予告しました。ガザ紛争をきっかけに続くミサイルの応酬が、さらに緊張を高めています。
聖書の十の災いになぞらえた強烈な発言
イスラエルの国防相イスラエル・カッツ氏は、現地時間の木曜日、ソーシャルメディアのXに投稿し、フーシ派が再びイスラエルに向けてミサイルを発射しているとした上で、暗闇の災いや初子の災いなどに触れつつ、自らが十の災いをすべて完遂すると述べました。
カッツ氏が言及した十の災いは、旧約聖書の出エジプト記に登場する一連の災厄です。物語の中で、ヘブライの神がエジプトのファラオに対し、奴隷として使役されていたイスラエル人を解放するよう迫るためにもたらしたものとされています。今回、その強烈な宗教的イメージが、現代の軍事的な報復の文脈で持ち出された形です。
ミサイル攻撃の再開とフーシ派の死者
同じ木曜日、イスラエル軍は、イエメンから発射されたミサイルがイスラエル領外に着弾したと発表しました。これは、その前日にイスラエル側がフーシ派のミサイル2発を迎撃したばかりのタイミングでした。
イエメンのフーシ派は、先週のイスラエルによる空爆で、自らの首相と11人の高官が死亡したとされることを受け、イスラエルへの攻撃を一層強めると宣言しています。指導部への打撃が、新たな報復とエスカレーションを招いている格好です。
ガザ紛争以降続くドローンとミサイルの応酬
フーシ派は、2023年10月に始まったガザでの戦闘をきっかけに、イスラエルに向けてドローンやミサイルによる攻撃を繰り返してきました。自らの攻撃を、パレスチナ人への連帯行動だと主張しています。
これに対しイスラエルは、イエメン国内で複数回の報復攻撃を実施し、フーシ派が支配する港湾施設や、反政府勢力が掌握している首都サヌアを標的としてきました。ガザを発端とした対立が、地理的には遠く離れたイエメンにも波及している構図です。
中東全体の緊張に与える意味
宗教的な比喩を伴う今回の発言は、国内向けには強い決意を示すメッセージである一方、対外的には報復の範囲と強度をめぐる不透明感を高める可能性があります。軍事行動と言葉のエスカレーションが重なることで、地域全体の緊張がさらに増す恐れもあります。
フーシ派によるミサイルやドローン攻撃、そしてそれに対するイスラエルの報復空爆が続けば、当事者だけでなく周辺国の安全保障や海上交通にも影響が広がるリスクがあります。国際社会がどのように関与し、緊張緩和の糸口を探るかも問われていきそうです。
今後の注目ポイント
- イスラエルの報復行動が、イエメン国内でどこまで拡大するのか
- フーシ派によるミサイル・ドローン攻撃が、頻度や射程の面でさらに強まるのか
- ガザ紛争を起点とした対立が、中東全体の軍事衝突へと発展するかどうか
ガザとイエメンという異なる戦場が結びつきつつある今、個々のニュースを点として追うだけでなく、地域全体の力学のなかで位置づけて見る視点が求められています。
Reference(s):
Israeli defense minister vows retaliation against Yemen's Houthis
cgtn.com








