米国レイバーデー Workers Over Billionaires デモに数千人 video poster
米国で、Workers Over Billionaires(億万長者より米国の労働者を)を掲げたデモに数千人が参加しました。レイバーデーに合わせて行われた抗議行動は、誰のための経済成長なのかを問い直しています。
レイバーデーとは何か
米国のレイバーデーは、1880年代に始まったとされる祝日で、アメリカの労働者をたたえ、祝う日として位置づけられています。毎年この日には、パレードや集会が開かれ、労働の価値や働く人びとの権利について考えるきっかけとなっています。
Workers Over Billionaires デモに数千人
中国の国際メディア CGTN のジム・スペルマン記者のリポートによると、レイバーデーが祝われるなか、Workers Over Billionaires と名付けられた複数の抗議行動に数千人が参加しました。
スローガンの Workers Over Billionaires には、政策の優先順位を富裕層ではなく労働者に置くべきだというメッセージが込められていると受け止められます。こうしたスローガンが掲げられる背景には、賃金や雇用の安定、公平な税負担などをめぐる問題意識があると考えられます。
- 経済成長の果実が誰に行き渡っているのか
- 労働者の賃金や待遇は十分かどうか
- 政治が優先しているのは誰の利益なのか
トランプ大統領は「労働者を支援している」と主張
スペルマン記者のリポートによると、ドナルド・トランプ大統領は、自身の政権はアメリカの労働者を助けていると主張しています。ホワイトハウス側は、現在の政策は労働者の利益を第一に考えたものだと説明しています。
労働運動側は「ホワイトハウスは億万長者寄り」と批判
一方で、多くの労働運動関係者は、ホワイトハウスは実際には億万長者の側に立っていると批判しています。Workers Over Billionaires というスローガンは、労働者よりもごく一部の富裕層が優先されているのではないかという不満と不信の表れでもあります。
労働運動の視点からは、次のような問いが投げかけられています。
- 政治が誰の声をより強く聞いているのか
- 労働者の生活を守る仕組みが十分かどうか
- 富の分配が公正かどうか
格差をめぐる議論は世界共通のテーマ
Workers Over Billionaires という言葉の背景には、富の偏りや格差への懸念があります。米国だけでなく、世界各地で、少数の富裕層とそれ以外の多くの人びとのあいだに大きなギャップがあるのではないかという感覚が広がっています。
今回のデモは、
- 経済成長や株高といった指標だけでは測れない暮らしやすさ
- 一人ひとりの仕事に対する敬意や安全
- 政治が誰のためにあるのかという問い
を改めて突きつけています。
日本の私たちはどう受け止めるか
日本に暮らす私たちにとっても、Workers Over Billionaires というフレーズは他人事ではありません。賃金、税、社会保障、働き方などをめぐる議論の背景には、常に誰の立場から社会をデザインしているのかという問いがあるからです。
例えば、
- 政策や制度を議論するとき、労働者や生活者の声はどこまで反映されているのか
- 景気や企業業績の数字だけでなく、日々の暮らしの実感をどう位置づけるのか
- 将来世代にどのような経済と社会を引き継ぐのか
といった視点から、米国の動きを見ることができます。
国際ニュースを日本語で追いかけることは、世界の出来事を知るだけでなく、自分が暮らす社会をどうしたいのかを静かに考えるきっかけにもなります。Workers Over Billionaires というシンプルなスローガンは、2025年の今を生きる私たちにも問いを投げかけていると言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com








