ガザ市で戦車攻撃によりイスラエル兵4人死亡 地上作戦拡大の「序章」と首相
ガザ市での軍事作戦が一段と激しくなる中、イスラエル軍の戦車がハマス戦闘員の攻撃を受けて炎上し、乗っていたイスラエル兵4人が死亡しました。イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザで50棟の高層ビルを破壊したと明らかにし、ガザ市への本格的な地上侵攻の「序章」だと強調しています。
ガザ市北西部で戦車が攻撃され4人死亡
イスラエル軍の発表によりますと、事件は月曜日の未明、ガザ市北西部のシェイク・ラドワン地区の外れで起きました。停車していたイスラエル軍の戦車に対し、ハマスの戦闘員3人が接近し、発砲するとともに戦車のハッチの一つに爆発物を投げ込みました。
爆発物によって戦車は炎上し、中にいたイスラエル兵4人全員が死亡したということです。この攻撃の過程で、イスラエル兵1人も負傷し、中程度のけがだと説明されています。
その後、イスラエル軍は現場付近で3人の戦闘員を確認し、発砲してそのうち1人に命中させたとしています。
2023年10月以降のイスラエル兵死者は903人に
イスラエル側の集計によると、2023年10月以降に死亡したイスラエル兵の数は今回の4人を含めて903人に達しました。ガザをめぐる戦闘が長期化し、イスラエル軍側の人的損失も増え続けていることが数字から分かります。
ガザで「50棟の高層ビルを破壊」とネタニヤフ首相
イスラエルのネタニヤフ首相は動画声明で、過去2日間で「ガザの50棟の高層ビルを破壊した」と述べました。いずれもガザ市にある複数階建ての建物で、上空からの攻撃によって破壊されたとしています。
首相は、こうした空爆や攻撃は「すべてが序章にすぎない」と強調し、これから始まるより大規模な作戦の前触れだと位置づけました。
「地上機動作戦」の本格化を予告
ネタニヤフ首相は声明の中で、ガザ市に向けた地上部隊の動きについても触れました。
「これらすべては、主要な、強化された作戦――我々の部隊による地上機動のためのイントロダクション、プレリュードにすぎない。部隊は今、ガザ市に向けて展開し、集結し、移動している」と述べ、ガザ市内部への本格的な地上侵攻が近いとの見方を示しました。
また、ガザ市の住民に対しては「退避するように」と警告し、今後の戦闘激化を前提にした避難を呼びかけています。
ガザ市の「ビジョン・タワー」も破壊
月曜日には、ガザ市西部にある14階建てのオフィスビル「ビジョン・タワー」もイスラエル軍の空爆により破壊されました。ガザ市の中心的な高層ビルの一つとされる建物が崩れ落ちたことで、ガザ市内の景観や都市機能への影響も懸念されています。
拡大するガザ攻勢と今後の焦点
今回の戦車攻撃によるイスラエル兵4人の死亡は、ガザをめぐる戦闘が依然として激しいことを示しています。一方で、イスラエル側はガザ市での高層ビル破壊や地上部隊の集結を明らかにしており、作戦が新たな段階に入ろうとしていることがうかがえます。
ガザ市内での空爆や建物の破壊が続けば、現地の住民生活やインフラへの影響は避けられません。地上戦の本格化が現実味を帯びる中、軍事作戦の行方とともに、人道的な影響や停戦に向けた動きが国際社会の大きな焦点になっていきそうです。
Reference(s):
4 Israeli soldiers killed in tank attack amid expanding Gaza offensive
cgtn.com








