BRICS首脳がオンライン会合 貿易と多国間主義を協議 video poster
リード
2025年9月8日、ブラジルの呼びかけでBRICS諸国の首脳がオンライン形式で会合を開きました。世界的な不安定化が進むなか、多国間主義(マルチラテラリズム)や貿易摩擦、そしてBRICSが今後の世界秩序で果たす役割について協議したと伝えられています。
9月に開かれたBRICS首脳オンライン会合とは
今年2025年9月8日(月)、ブラジルの主導でBRICS首脳がバーチャル形式で集まりました。会合はオンラインで行われ、主なテーマは貿易や国際協調をめぐる課題でした。
現地ブラジルからは、CGTNのパウロ・カブラル記者が会合の様子や背景を伝えています。物理的なサミットではなくオンライン形式で行われたことは、コストや移動の制約だけでなく、迅速に首脳同士が意見交換できる新しいスタイルとしても注目されています。
議論の中心:多国間主義・貿易摩擦・世界秩序
1.多国間主義の立て直し
会合ではまず、多国間主義の在り方が主要なテーマの一つとなりました。多国間主義とは、複数の国が協力しながら国際課題に対処する考え方です。近年、保護主義的な動きや対立が強まるなかで、この枠組みをどう維持・強化するかが大きな論点となっています。
BRICSのような新興国を中心とした枠組みが、多国間の場でどのような発言力を持つのかは、国際機関での議論の重心にも影響します。オンライン会合での意見交換は、そうした役割を整理する場にもなったとみられます。
2.貿易摩擦とサプライチェーン
もう一つの重要なテーマは、世界各地で続く貿易摩擦です。関税の引き上げや輸出規制、サプライチェーン(供給網)の分断リスクなどは、BRICS諸国にとっても無視できない問題です。
オンライン会合では、こうした緊張が世界経済の回復や成長に与える影響をどう抑えるか、BRICSとしてどのように協調や対話のメッセージを発信するかが話し合われました。特に、途上国や新興国にとって安定した貿易環境を維持することは、雇用や物価にも直結するため、優先度の高いテーマです。
3.世界秩序の中でのBRICSの役割
会合では、世界秩序の変化の中でBRICSがどのような役割を果たし得るかという点も議題となりました。経済規模や人口、資源を背景に存在感を増してきたBRICSが、国際社会でどのようなメッセージを出すのかは、多くの国と地域にとって関心事です。
首脳たちは、対立をあおるのではなく、対話と協力を通じて安定した国際環境をつくることを重視しつつ、自らの立場や利害をどう調整するかについて意見を交わしたとみられます。
日本の読者にとっての注目ポイント
日本から見ると、BRICS首脳会合には次のようなポイントがあります。
- 世界経済のトレンドを読む材料:貿易と多国間主義がテーマとなったことで、今後の国際ルールづくりの方向性をうかがうヒントになります。
- 新興国の視点を知るきっかけ:日本のニュースでは先進国中心の報道が多いなか、BRICSの議論は異なる視点を提供します。
- 企業・投資のリスク判断:貿易摩擦や供給網の議論は、日本企業の海外展開やサプライチェーン戦略にも関係してきます。
SNSで共有したくなる「問い」
今回のオンライン会合は、国際会議の形式だけでなく、中身でも「これからの世界のルール」をめぐる議論の一端を示すものとなりました。本記事を読んだ方にとっての問いは、例えば次のようなものかもしれません。
- 多極化が進む世界で、BRICSのような枠組みは今後どこまで影響力を持つのか。
- 貿易摩擦が長期化するなかで、日本と新興国の関係はどのように変化していくべきか。
- オンライン形式の首脳会合は、国際政治の意思決定のスピードや透明性を変えていくのか。
2025年12月時点で振り返ると、9月のBRICS首脳オンライン会合は、こうした問いを私たちに投げかける一つの節目となっています。日々のニュースを追いながら、自分なりの視点をアップデートしていくことが、これからの国際社会を読み解くうえで大切になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








