イエメン・フーシ派がイスラエルに極超音速ミサイル攻撃と主張 イスラエル軍は迎撃発表
イエメンのフーシ派武装勢力が、イスラエルに向けて極超音速弾道ミサイルを発射したと主張し、イスラエル側は迎撃に成功したと発表しました。中東の複数の前線がつながる国際ニュースです。
何が起きたのか
フーシ派は、現地時間の土曜日朝、イスラエルに向けて極超音速弾道ミサイルを発射したと伝えています。標的はテルアビブ南部のヤッファ地区周辺の「敏感な地点」だったとし、複数の弾頭を備えたミサイルだったと説明しています。
フーシ派の軍事報道官ヤヒヤ・サリア氏は、自らの勢力のテレビ局アルマシーラで声明を読み上げ、ミサイル攻撃により周辺の住民が防空壕やシェルターに避難したと述べたうえで、「作戦は目的を達成した」と主張しました。
イスラエル側は迎撃を発表
これに対し、イスラエル国防軍(IDF)は、土曜日の早朝にイエメンからイスラエル領内に向けて発射されたミサイルを防空システムで迎撃したと発表しました。
イスラエルの救急サービス機関マゲン・ダビド・アドムは、ミサイルの着弾や負傷者は報告されていないとしています。
発射直後にはイスラエル軍が警報を出し、その数分後にはテルアビブ都市圏を含む中部の広い範囲で防空サイレンが鳴りました。多くの住民が早朝にたたき起こされ、シェルターに駆け込んだということです。
ガザをめぐる対立と結びついた攻撃
フーシ派のサリア報道官は、今後もガザのパレスチナ人を支持するために攻撃を続けると表明しました。また、イエメンに対するイスラエルの「侵略」にも屈しないと述べ、水曜日に行われたとするイスラエル軍の空爆への報復だと位置づけています。
空爆による被害を訴えるイエメン側
フーシ派が運営する保健省は、木曜日の発表で、水曜日のイスラエルによる空爆が首都サヌアで新聞社二つと近くの民家を攻撃し、さらに北部アルジャウフ県の民間施設なども標的となったとしています。
この保健当局によると、空爆で少なくとも46人が死亡し、165人が負傷したということです。犠牲者の多くは民間人とされています。
応酬が映し出す地域の不安定さ
今回のミサイル攻撃の主張と空爆の被害報告は、ガザをめぐる対立がイエメンとイスラエルの間の軍事行動とも絡み合っていることを示しています。
イスラエル側はミサイルを迎撃し被害は出ていないとする一方、イエメンのフーシ派側は多数の死傷者を伴う空爆被害を強調しています。互いの発表の食い違いが残るなか、当事者でない住民が夜明け前のサイレンや空爆の被害にさらされている構図が浮かびます。
ガザ、イスラエル本土、イエメンと複数の地点で危険が連鎖する状況のなかで、いかに民間人を守るかが、今後も国際社会にとって重要な問いであり続けます。
Reference(s):
Yemen's Houthis claim fresh missile strike on Israel in retaliation
cgtn.com








