米国務長官ルビオ氏、イスラエルへの断固支持とハマス排除を表明
イスラエルのエルサレムを訪問した米国務長官マルコ・ルビオ氏は、ガザで軍事作戦を続けるイスラエルに対し揺るがない支持を約束し、イスラム組織ハマスの排除が必要だと強調しました。本稿では、その発言のポイントとガザ情勢の現状を整理します。
今回のポイント
- 米国務長官ルビオ氏がイスラエルへの断固たる支持を表明
- ハマスの排除がガザの未来の前提だと主張
- 西側諸国によるパレスチナ国家承認の動きを批判
- ドーハ空爆をめぐる湾岸諸国の反発が続く中での訪問
- ガザでは攻撃が続き、空爆や飢餓で犠牲者が増加
エルサレムでイスラエル首相と会談
ルビオ氏は現地時間の月曜日、エルサレムでイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と並んで記者会見に臨みました。ルビオ氏は、ワシントンはイスラエルのガザでの軍事作戦を支持し続けると述べ、揺るがない支持とコミットメントを約束しました。
ルビオ氏は、ガザの人々はより良い未来に値するとしつつも、その未来はハマスが排除されるまで始まらないと発言しました。イスラエル側の安全保障上の懸念に寄り添う形で、ハマスの統治能力を完全にそぐことがガザの将来に不可欠だという立場を明確にした形です。
ネタニヤフ首相は、ルビオ氏の訪問をワシントンのイスラエル支持を示す明確なメッセージだと歓迎しました。ガザでの軍事作戦が続く中、米国の高官によるこのタイミングでの訪問は、イスラエルにとって重要な政治的後ろ盾となっています。
パレスチナ国家承認の動きを批判
記者会見でルビオ氏は、一部の西側諸国がパレスチナ国家を承認する動きを見せていることについても言及しました。こうした決定は象徴的な意味合いが強いだけで、実際にパレスチナ国家の実現に近づける効果はないとの見方を示しました。
さらにルビオ氏は、こうした承認はハマスを勢いづかせる結果にしかならないと批判しました。ガザでの軍事作戦が続く中、外交的な承認が現場の力学にどのような影響を与えるのかをめぐり、国際社会の見解は分かれています。
ドーハ空爆と湾岸の怒り
ルビオ氏の訪問は、先週火曜日にカタールのドーハで起きたイスラエルによる空爆への湾岸諸国の怒りが続く中で行われました。この空爆では、カタールの治安要員を含む6人が死亡しました。
空爆は、ガザ停戦交渉に関与していたとされるハマスの交渉チームを狙ったものと伝えられていますが、標的の人物には命中しなかったとみられています。湾岸諸国からは反発の声が上がっており、地域の緊張は一段と高まっています。
こうした批判について問われたルビオ氏は、米国としては次に何が起きるかに焦点を当てていると述べるにとどめ、具体的な評価は避けました。ガザ情勢や停戦交渉の行方をめぐり、米国が今後どのような役割を果たすのかが注目されています。
ガザで続く攻撃と深刻化する人道状況
ルビオ氏の滞在中も、イスラエル軍はガザ市への攻撃を続けました。ガザ市内では新たな高層ビルが爆撃され、ここ数日で多数の建物が破壊されたと伝えられています。イスラエル軍は、ガザでの攻勢をさらに拡大するため、大規模な地上作戦の準備も進めているとされています。
ガザ保健当局によると、直近24時間のイスラエルによる攻撃で少なくとも34人が死亡し、その多くがガザ市での空爆によるものだとしています。2023年10月以降のイスラエルの空爆や銃撃による死者は、合計で6万4905人に達したと報告されています。
同当局はさらに、この1日の間に飢餓や栄養失調が原因で3人が死亡したと明らかにしました。これにより、2023年10月以降に飢えに関連する要因で亡くなった人は425人となり、そのうち子どもが145人を占めるとしています。軍事作戦が続く中で、食料や医療へのアクセスが極めて限られ、人道状況の悪化が深く懸念されています。
米国の姿勢と今後の焦点
今回の訪問でルビオ氏は、イスラエルの軍事作戦への支持とハマス排除の必要性を改めて強調しました。一方で、ガザでは民間人の犠牲と飢餓による被害が拡大しており、軍事的な解決だけではなく、人道支援や政治的解決の道筋をどう描くのかが問われています。
西側諸国によるパレスチナ国家承認の動き、湾岸諸国の反発、そしてガザの厳しい現実が交錯する中で、米国とイスラエル、地域諸国、パレスチナ側の間でどのような対話が進むのか。日本の読者にとっても、単に賛否を二分するのではなく、関係する当事者の安全と権利、人道状況をどう両立させるかという視点から、この国際ニュースを見つめ直すことが求められています。
Reference(s):
Rubio vows 'unwavering support' for Israel, urges Hamas' elimination
cgtn.com








