インドネシア東ジャワで学校倒壊 死者5人・84人が瓦礫下に
インドネシア・東ジャワ州のイスラム寄宿学校で校舎が倒壊し、死者が5人に増えました。現地では、今も多くの人が瓦礫の下に取り残されているとみられ、時間との競争が続いています。
何が起きたのか:礼拝中の校舎が突然崩壊
事故が起きたのは、東ジャワ州シドアルジョ県にあるアル・コジニ・イスラム寄宿学校(Al Khoziny Islamic Boarding School)です。現地当局によると、月曜日の午後の礼拝中に、校舎の一部が突然倒壊しました。
倒壊した建物は、無許可の改修工事が行われていたとされています。工事中だった建物が礼拝の時間帯に崩れ落ちたことで、多くの生徒や関係者が巻き込まれました。
- 場所:インドネシア・東ジャワ州シドアルジョ県
- 施設:アル・コジニ・イスラム寄宿学校
- 発生時刻:月曜日の午後の礼拝中
- 状況:無許可の改修工事中の建物が倒壊
死者5人、84人が依然として瓦礫の下に
東ジャワ捜索救助事務所のナナン・シギット所長は、水曜日に記者団に対し、死者が5人に達したと明らかにしました。同日までに7人の生徒が瓦礫の中から救出され、このうち5人が生存、2人の死亡が確認されています。
一方で、依然として84人が瓦礫の下に取り残されているとみられています。現場には、さまざまな機関から数百人規模の救助隊が動員され、生存者の救出と遺体の捜索を続けています。
不安定な瓦礫と重機投入のジレンマ
シギット所長によると、倒壊した建物の瓦礫は非常に不安定な状態が続いており、救助隊と生存者の双方にとって大きな危険になっています。
救助当局は、今後の作業で重機を使うかどうかを慎重に検討しています。シギット所長は、次のような方針を示しています。
- 生存者が多く見込まれる段階では、重機は使わず、手作業を優先する
- 生存者が見つからなくなった段階で、重機の投入を検討する
重機を使えば作業は早く進みますが、瓦礫を大きく動かすことで、まだ生きている人の命を奪ってしまうおそれもあります。救助隊は、スピードと安全性のバランスという難しい判断を迫られています。
原因は調査中 問われる「無許可改修」のリスク
事故の詳しい原因は、現在調査中とされています。ただ、無許可の改修工事が行われていた建物が倒壊したという点は、すでに当局が確認しています。
無許可の改修工事では、構造上の安全性が十分に検証されていない可能性があります。どのような工事が行われていたのか、設計や施工に問題はなかったのか、監督体制はどうなっていたのかなどが、今後の大きな焦点になりそうです。
なぜこのニュースが重要なのか
今回のインドネシアの学校倒壊事故は、単なる一つの「災害ニュース」にとどまりません。教育の現場で、子どもや若者が日常的に過ごす空間の安全が、どのように守られているのかという問いを突きつけています。
特に、
- 学校や寄宿施設の老朽化や増改築
- 許可を得ないまま行われる改修工事
- 礼拝や集会など、人が一度に集まる時間帯のリスク管理
といった論点は、インドネシアだけでなく、多くの国や地域に共通する課題でもあります。
これから注目すべきポイント
現時点で、公表されている情報は限られていますが、今後の注目点として次のような点が挙げられます。
- 瓦礫の下にいるとみられる84人の救出状況
- 重機の投入を含む救助方針の判断
- 無許可改修工事に至った経緯と、責任の所在
- 今回の事故を踏まえた、学校や寄宿施設の安全基準見直しの動き
事故原因の解明と再発防止策の議論が、どこまで具体的な改善につながるのかが問われます。私たちがニュースとして追い続けることで、遠く離れた場所の出来事を「自分ごと」として考えるきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
Death toll from Indonesia school building collapse rises to 5
cgtn.com







