ガザ支援船団の活動家が語るイスラエル拘束「非人道的」証言と当局の否定
ガザ支援船団の活動家が訴える拘束中の「非人道的」環境
ガザへの支援物資を届けようとした国際船団の参加者が、イスラエルでの拘束中に非人道的な扱いを受けたと訴える一方、イスラエル当局はこうした報告を全面的に否定しています。欧州各国の活動家とイスラエル側の主張が大きく食い違うなか、拘束環境をめぐる事実関係が焦点となっています。
スイス・スペインの活動家が語る拘束体験
先週、ガザへの支援を試みた国際船団に参加していたスイスとスペインの活動家たちは、イスラエル軍による拘束中に「非人道的な条件」に置かれていたと主張しています。
スイスに帰国した船団メンバー9人のうち、一部は、代表団を通じた声明で、睡眠を十分に取らせてもらえなかったこと、水や食料が不足していたことに加え、殴る蹴るといった暴力を受け、檻の中に入れられたと証言しました。
スペイン側の活動家も、国外退去後にスペインへ戻った際に同様の訴えを行いました。ラファエル・ボレゴ弁護士はマドリードの空港で記者団に対し、「殴られ、地面を引きずられ、目隠しをされ、手足を縛られ、檻に入れられ、侮辱された」と語っています。
拘束者の送還は進行中
イスラエルのヤリブ・レヴィン法相は月曜日、ガザ支援船団の活動家170人をすでに国外退去させたと発表しました。イスラエル国内でなお拘束されている309人のうち、今後24時間以内にさらに約200人を送還する予定だとしています。
スウェーデン参加者の証言とグレタ・トゥーンベリ氏
スウェーデンの活動家たちは土曜日、気候変動問題を訴える活動家として知られるグレタ・トゥーンベリ氏が拘束中に突き飛ばされ、イスラエル国旗を無理やり身につけさせられたと主張しました。
一方で、別の活動家たちは、拘束中に食料や水を与えられなかったり、薬や所持品を没収されたりしたと話しています。証言は細部で異なるものの、複数のグループが拘束の過程で厳しい扱いを受けたと訴えている点は共通しています。
イスラエル外務省は「完全な嘘」と否定
これに対し、イスラエル外務省は、船団が拿捕された後の拘束者の扱いに関する広範な虐待報告について「完全な嘘だ」と強く反論しています。
外務省の報道担当者は週末、全ての拘束者に水と食料、トイレの利用が提供されていたと説明し、法律家へのアクセスが拒否されることもなく、拘束者の法的権利は全面的に尊重されていたと主張しました。
同省によれば、ケツィオト刑務所では、国外退去前の routine な診察の際にスペイン人の拘束者が女性の医療スタッフに噛みつき、軽傷を負わせる事案も発生しましたが、その場で治療が行われたとしています。
各国の領事館が健康状態を確認
日曜日には、在テルアビブ・スイス大使館が、なお拘束中にあるスイス人10人を訪問しました。大使館は、状況を踏まえれば全員が「比較的良好な健康状態」にあるとしつつ、可能な限り早期の帰国を実現するために全力を尽くしていると説明しています。
拘束されている自国民を支援するため、他の国々の領事担当者も刑務所を訪れ、活動家らの状況を確認しているとされています。複数の国の発表によれば、さらなる活動家が月曜日にも解放され、ギリシャのアテネへ移送される見通しです。
元バルセロナ市長「パレスチナの日常の方が深刻」
今回の船団に参加していたアダ・コラウ元バルセロナ市長は、拘束中に「虐待があった」としながらも、「それでもパレスチナの人びとが日々経験している苦しみに比べれば、まだましだ」とコメントしました。自らの体験を語る一方で、視線をガザやその周辺で暮らす人びとの現実に向けるべきだと訴えた形です。
問われる拘束環境の透明性と説明責任
ガザ支援船団の活動家が語る拘束体験と、イスラエル当局の説明は大きく食い違っています。現場で何が起きていたのかをどう検証し、関係者がどのように説明責任を果たしていくのかが問われています。
武力衝突や緊張が続く地域では、治安上の懸念と人権保護のバランスが常に問題になります。今回の事例は、支援活動や抗議行動に参加する市民が拘束された際、その待遇を誰がどのようにチェックし、透明性を確保するのかという、より広い問いを投げかけています。
Reference(s):
Gaza flotilla activists allege inhumane detention conditions in Israel
cgtn.com








