ガザ停戦が再開 イスラエル空爆で44人死亡、支援も再開へ video poster
イスラエル軍はガザ地区での停戦が再び有効になったと発表しましたが、その直前には兵士2人の死亡をきっかけに空爆が行われ、ガザ側の当局は少なくとも44人が死亡したとしています。米国の働きかけを受け、人道支援の再開も進められています。
兵士2人死亡を機に空爆、ガザ側は「少なくとも44人死亡」
イスラエル軍によりますと、ガザ地区では日曜日に停戦がいったん崩れ、反戦車ミサイルや銃撃を受けてイスラエル兵2人が死亡しました。これを受けてイスラエル軍は、ガザ全域のハマスの標的を空爆したと説明しています。
イスラエル軍は、攻撃対象として現地の司令官や武装要員、トンネル、武器庫などを挙げています。一連の空爆について、ガザの保健当局は少なくとも44人のパレスチナ人が死亡したと発表しました。死者の内訳や詳しい状況は明らかになっていません。
停戦は「継続」、米国の圧力で支援再開へ
こうした中でも、イスラエル軍は停戦はその後再び有効になったとしています。イスラエル側は当初、停戦合意に違反があったとして、ガザ地区への物資供給を一時停止すると発表しました。
しかしイスラエルの治安関係筋によると、米国からの圧力を受けて、人道支援物資の搬入は月曜日から再開される見通しだということです。支援再開の発表は、イスラエルが停戦違反を「明白なもの」と非難した直後に行われました。
トランプ米大統領は、自身が仲介した停戦は依然として有効だとの見方を示しています。米政府は、停戦違反とされる行為について、ハマスの指導部が関与していない可能性があるとみており、「厳しく、しかし適切に」対処するとしています。
イスラエル政府「停戦違反には強い対応」
ネタニヤフ首相は、停戦合意に対するハマスの違反に応じる形で、軍に対し強い報復措置をとるよう命じたと述べました。イスラエル軍による一連の空爆は、この方針に沿ったものだとみられます。
イスラエル軍は今回の攻撃について、ガザからの攻撃に対する正当な反応だと主張しており、今後も停戦違反があれば行動をとる構えを崩していません。
ハマス側は関与を否定、「停戦順守」を強調
これに対し、ハマスの軍事部門は、停戦合意を引き続き順守していると主張しています。また、衝突が起きたとされるガザ南部ラファでの戦闘については「把握していない」とし、ことし3月以降、現地の他の武装グループとは連絡を取っていないと説明しました。
ハマスは、停戦違反の責任は自らにはないとの立場を示しており、イスラエル側の主張とは食い違っています。
揺れるガザ停戦、今後の焦点
停戦が形式的には維持される一方で、今回のような武力衝突と空爆が続けば、合意自体が崩壊する懸念もあります。ガザ地区の民間人にさらなる被害が及ぶことを避けられるかどうかが、国際社会からも注目されています。
今後の主な焦点として、次のような点が挙げられます。
- 今回の停戦違反とされる攻撃の実態がどこまで解明されるか
- イスラエルとハマスが、実務レベルで停戦維持の仕組みを強化できるか
- ガザへの人道支援が安定して継続できるか
- 米国などがどの程度まで関与や圧力を続けるのか
ガザ停戦と空爆、そして人道支援をめぐる動きは、中東情勢だけでなく、国際社会の紛争解決に対する信頼にも直結します。状況は流動的であり、今後も各当事者の動きが注目されます。
Reference(s):
Israel says ceasefire, aid to resume after strikes kill dozens in Gaza
cgtn.com








