ブダペスト米ロ首脳会談が棚上げ トランプ氏「無駄な会談にしたくない」 video poster
ブダペストで予定されていた米ロ首脳会談が延期に。トランプ大統領の「無駄な会談にしたくない」という発言の背景と、今後の焦点を整理します。
ブダペストでの米ロ首脳会談、いったん棚上げ
2025年10月21日、ホワイトハウス高官は、ハンガリーの首都ブダペストで予定されていた米国のドナルド・トランプ大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の会談計画が「保留」になったと明らかにしました。
両首脳は第三国での直接会談を模索してきましたが、現時点では具体的な日程は示されていません。
トランプ大統領「無駄な会談にしたくない」
トランプ大統領は記者団に対し、なぜ会談が先送りされたのか問われると、「無駄な会談にはしたくない(I don't want to have a wasted meeting)。無駄な時間は過ごしたくない。だから、どうなるか様子を見る」と述べ、成果が見込めない場にはしたくないとの考えを示しました。
この発言からは、単なる「写真撮影の場」ではなく、何らかの具体的な合意や前進が見込める状況になってから首脳会談に臨みたい、という姿勢がうかがえます。
クレムリン「時期は不透明、日程も未定」
同じく21日、ロシア大統領府(クレムリン)は、プーチン大統領とトランプ大統領による首脳会談の開催時期は「不明確」であり、具体的な日程は「何も取りざたされていない」と説明しました。
米側・ロシア側いずれからも、現段階で新たな日程や場所の候補は公表されていません。両国の思惑や準備状況を見極めながら、今後の交渉が進むとみられます。
なぜ「会談の成果」が重視されるのか
首脳会談は、単なる儀礼的なイベントではなく、互いの立場を直接確認し、具体的な合意に向けて政治的な勢いをつくる「場」です。その一方で、事前の準備が不十分なまま会談だけが先行すると、「中身のない会談だった」と評価され、逆に政治的なダメージになることもあります。
トランプ大統領が「無駄な会談にしたくない」と強調したのは、こうしたリスクを避けたい思いの表れとも受け取れます。米ロ双方の実務レベルでの調整が一定程度進まない限り、首脳会談のゴーサインは出しにくい状況だと考えられます。
ブダペスト開催案が意味するもの
今回の米ロ首脳会談は、米国でもロシアでもない第三国であるハンガリーの首都ブダペストでの開催が検討されていました。第三国での会談は、当事国以外の場所を選ぶことで、政治的な象徴性や中立性を打ち出しやすいという側面があります。
また、欧州の都市で会談を行うことは、米ロ関係だけでなく、欧州を含む幅広い安全保障環境にも配慮したメッセージとして受け止められる可能性があります。
これから何が焦点になるのか
現時点で会談の具体的な時期が見通せないなか、今後の焦点となりそうなのは次の点です。
- 米ロ双方が「成果が見込める」と判断できる議題をどこまで絞り込めるか
- ブダペスト案を含め、第三国開催という枠組みが維持されるのかどうか
- 会談再調整の過程で、米ロ関係が緊張に向かうのか、それとも対話継続のシグナルとなるのか
会談が延期されたこと自体は、一時的な停滞にすぎない可能性もあります。一方で、「成果なき会談」を避けたいという判断が続けば、首脳レベルの直接対話の機会が限られ、両国関係の見通しが立ちにくくなる懸念もあります。
私たちが注目したい視点
ブダペストでの首脳会談計画が棚上げされた今回の動きは、米ロ関係そのものだけでなく、「どのような条件が整えば首脳は向き合うのか」という現代の外交のあり方を映し出しています。
ニュースを追う際には、次に首脳会談がいつ、どこで開かれるかだけでなく、「どのような中身と準備があって初めて首脳同士が会うのか」という視点からも見ていくことで、国際ニュースの背景が少し立体的に見えてくるはずです。
Reference(s):
cgtn.com








