深刻な経済危機の中で就任 ボリビア新大統領ロドリゴ・パス氏 video poster
深刻な経済危機に揺れるボリビアで、2025年11月8日(土)、ロドリゴ・パス氏が新大統領に就任しました。燃料不足と急激なインフレの中で船出した新政権の課題を整理します。
「数十年で最悪級」の経済危機の中で就任
ボリビアでは現在、「ここ数十年で最悪級」ともいわれる経済危機が続いています。中国国際テレビ局(CGTN)の報道によると、ロドリゴ・パス氏はそのただ中で大統領に就任しました。
就任式が行われたのは2025年11月8日(土)。選挙から新政権の発足までのプロセスは形式的には予定どおり進んだものの、その背景には深刻な経済不安が横たわっています。
燃料不足と物価高騰 市民生活への直撃
報道では、ボリビアでは燃料不足が深刻化していると伝えられています。ガソリンやディーゼルが十分に行き渡らない状況は、物流や公共交通だけでなく、日常生活全体に影響を及ぼします。
同時に、「急騰するインフレ(物価上昇)」も大きな問題です。物価が短期間で大きく上がると、給料が追いつかず、特に低所得層や中間層の生活は圧迫されます。家計の不安は社会全体の不満につながりやすく、新政権の支持基盤にも影響を与えかねません。
政治的課題も山積 就任初日から試されるリーダーシップ
CGTNのモニカ・マチアコ記者は、燃料不足やインフレに加え、「政治的な課題」もパス政権を就任初日から試すことになると報じています。経済危機のなかでは、政府への信頼が揺らぎやすく、政治的不満や対立も高まりやすくなります。
こうした状況で新たなリーダーが求められるのは、短期的な「危機対応」と、中長期的な「信頼回復」の両立です。どのように説明し、どこから手をつけるのか。その順番と優先順位も、国内外から厳しく見られる局面にあります。
経済危機が社会にもたらす影響
現在のボリビア経済は、「ここ数十年で最悪の危機の一つ」と表現されています。こうした規模の経済危機では、一般的に次のような影響が広がります。
- 生活必需品や燃料の不足により、日常生活のコストとストレスが増大する
- 企業活動が停滞し、雇用が不安定になりやすい
- 将来への不安から、消費や投資がさらに落ち込む負の循環が生まれやすい
パス政権は、こうした悪循環をどこで断ち切るのかが問われます。特に、物価と燃料供給の安定は、市民が「変化を実感できるかどうか」を左右する重要な指標になりそうです。
国際ニュースとしてのボリビア新政権
ボリビアの政治や経済は、日本から見ると遠いテーマに感じられるかもしれません。しかし、エネルギー価格やインフレ、政治的不信といったキーワードは、多くの国に共通する課題でもあります。
経済危機の中で発足した新政権が、どのように国民との対話を進め、どのような優先順位で改革に取り組むのか。ボリビアの動きは、他国にとっても「危機の時代のガバナンス(統治)の実験室」として注目される可能性があります。
このニュースから私たちが考えたいこと
今回のボリビアの事例は、次のような問いを私たちに投げかけています。
- 経済危機の時代に、政治リーダーに何を最優先で求めるべきなのか
- 燃料や物価の問題は、他国のニュースとしてではなく、自分たちの生活ともどうつながっているのか
- 国民の不安が高まるなかで、「対立」ではなく「対話」をどう実現できるのか
ボリビアの新政権の行方は、今後の国際ニュースとしてフォローする価値のあるテーマです。経済と政治が絡み合う中で、新しいリーダーがどのような答えを示すのか、引き続き注目していきたいと思います。
Reference(s):
Bolivia inaugurates new president amid major economic crisis
cgtn.com








