韓国・富川市の市場でトラック事故 2人死亡18人負傷【国際ニュース】
韓国・ソウル近郊の富川(Bucheon)にある市場で、木曜日の午前、トラックが歩道に突っ込む事故が発生し、2人が死亡、18人がけがをしました。通勤・買い物客が行き交う時間帯の事故で、韓国の都市部の交通安全があらためて問われています。
ソウル西側の市場で何が起きたのか
韓国の通信社Yonhapによりますと、事故が起きたのは現地時間の木曜日午前10時55分ごろ、ソウルの西に位置する富川市の市場です。60代の男性が運転するトラックが歩道側に突っ込み、多くの歩行者を巻き込みました。
- 死亡:70代の女性2人
- 負傷:18人
- うち重篤(意識障害など):3人
- 緊急治療を要する患者:6人
市場内という人通りの多い場所での事故だったことから、短時間で多数の死傷者が出たとみられます。
トラックは「後退28メートル」の後「前進150メートル」
報道によると、トラックはまず約28メートル後退したあと、そのまま前進し、市場内をおよそ150メートル走行したとされています。限られたスペースの中で車両が長い距離を移動したことで、被害が拡大した可能性があります。
運転手はブレーキ故障を主張 警察は踏み間違いを疑う
運転していた60代の男性は、現場で身柄を確保され、その場で逮捕されました。男性は警察に対し、「ブレーキを踏んだが利かなかった」と説明しているということです。
一方で、警察はアクセルとブレーキの踏み間違いがあった可能性が高いとみて、詳しい状況を調べています。車両の状態、ドライブレコーダー、周辺の監視カメラ映像などを分析し、
- 車の機械的な故障があったのか
- 運転操作のミスがなかったか
- 運転手の体調や持病の有無
といった点を中心に、事故の原因解明を進めています。
高齢ドライバーと歩行者の安全という共通課題
今回の韓国でのトラック事故は、日本の読者にとっても他人事ではありません。日本でも、高齢ドライバーによるアクセルとブレーキの踏み間違い事故が社会問題になってきました。歩行者が多い商店街や市場に車両が出入りする構造は、韓国を含む多くのアジアの都市に共通しています。
こうした事故を減らすためには、
- 車両進入を制限する歩行者優先エリアの拡大
- 急発進抑制装置など安全装備の普及
- 高齢ドライバーへの運転継続支援・相談体制
- 市場や商店街の動線設計の見直し
など、インフラと制度、両面からの対策が重要だと指摘されてきました。
事故が投げかける問い
今回の富川市の事故の詳しい原因はまだ捜査中であり、責任の所在や背景事情については今後の発表を待つ必要があります。ただ、朝のにぎわう市場で、多くの市民の日常が一瞬で失われたことは事実です。
私たちが暮らす日本の街でも、
- 車と人が近接する場所をどう設計するのか
- 高齢ドライバーとどう向き合い、支えていくのか
- 歩いていて「安心だ」と感じられる環境をどうつくるのか
といった問いが、静かに突きつけられていると言えるでしょう。
韓国当局は今後、事故原因の究明と再発防止策の検討を進めるとみられます。調査の行方とあわせて、アジアの都市全体で歩行者の安全をどう高めていくのか、その議論が求められています。
Reference(s):
cgtn.com








