チリ大統領選、共産党ジャラ氏が首位で決選投票へ 極右候補と対決 video poster
2025年のチリの大統領選挙で、共産党のジャンネット・ジャラ氏が第1回投票を制し、今月12月に行われる決選投票で極右の対立候補と争う展開になっています。チリ社会の分断を映す今回の大統領選は、南米だけでなく世界の政治の流れを考えるうえでも注目されています。
チリ大統領選、第1回投票の結果
報道によると、チリの首都サンティアゴから伝えられた最新の国際ニュースでは、共産党所属の政治家ジャンネット・ジャラ氏が大統領選の第1回投票で首位となりました。しかし過半数には届かず、選挙は12月中に予定される決選投票にもつれ込む見通しです。
ジャラ氏が争う相手は、極右の立場をとるライバル候補です。両者の主張は経済政策や社会政策、安全保障など多くの分野で大きく異なり、決選投票は「左派対極右」という、はっきりとした対立構図になるとみられています。
共産党ジャラ氏の躍進が示すもの
共産党の候補が第1回投票でトップに立ったことは、チリで長年続いてきた格差や社会的不平等への不満が、政治に強く影響していることを示していると受け止められています。最低賃金や年金、教育・医療といった生活に直結するテーマが、今回の選挙でも大きな争点になっていると見られます。
一方で、治安の悪化や移民問題などに不安を抱く有権者の一部は、より強硬な治安対策や保守的な価値観を掲げる極右候補を支持しています。こうした構図は、欧米や他の地域でも見られる政治的二極化の流れとも重なります。
深まる分断と有権者の選択
チリ大統領選の決選投票は、単なる政権交代を超えて、「どのような社会モデルを選ぶのか」を問う選挙になりつつあります。
- 格差是正や福祉拡充を重視するか
- 治安や伝統的な価値観の強化を優先するか
- 政治不信が強まる中で、投票に行くのか行かないのか
こうした選択を前に、有権者の間には期待と不安が入り混じっています。中国国際テレビ局(CGTN)のジョン・バートレット記者は、首都サンティアゴから、選挙戦が激しい言葉の応酬を伴う「分断選挙」になっていると伝えています。
日本にとっての意味は
遠く離れた南米の国際ニュースに見えても、チリ大統領選は日本にとっても無関係ではありません。チリは銅やリチウムなど資源の重要な供給国であり、エネルギー転換や電気自動車など、日本経済とも深く結びつく分野に影響を与えうるからです。
また、格差や政治不信、社会の分断といったテーマは、日本を含む多くの国・地域が直面している課題でもあります。チリの有権者がどのような選択をするのかを追うことは、私たち自身の社会を見つめ直すヒントにもなりそうです。
これからの焦点
今月行われる決選投票に向け、注目したいポイントは次の通りです。
- 第1回投票を棄権した有権者がどの程度、決選投票に足を運ぶのか
- 中道・穏健層の票が、ジャラ氏と極右候補のどちらに流れるのか
- 若者や都市部と地方で、投票行動に違いが出るのか
結果次第では、チリの国内政策だけでなく、南米や世界の政治地図にも少なからぬ影響が出る可能性があります。12月の決選投票の行方を、引き続き追っていきます。
Reference(s):
cgtn.com








