中国・長隆グループ創業者がIAAPA殿堂入り 中国本土から初の快挙 video poster
中国のテーマパーク運営企業・長隆(Chimelong)グループの創業者、蘇志剛(Su Zhigang)氏が、2025年に米国フロリダ州オーランドで行われた式典で国際遊園地・アトラクション協会(IAAPA)の殿堂入りを果たしました。中国本土の業界リーダーとしては初の受賞であり、アジアのエンターテインメント産業にとっても象徴的な出来事です。
蘇志剛氏、IAAPA殿堂入りの歴史的意義
蘇志剛氏は、長隆グループを一から育て上げ、中国のテーマパークや観光・エンターテインメント産業の発展をけん引してきた人物です。今回、オーランドで行われたIAAPA 2025年の殿堂入り発表で、同氏は中国本土の業界リーダーとして初めて選出されました。
これは、一企業や一人物の栄誉にとどまらず、中国本土のテーマパーク産業が国際的な舞台で評価される段階に達したことを示しています。安全性や顧客体験、環境づくりなど、多くの面で世界水準に近づいているというメッセージでもあります。
IAAPA殿堂とは何か
IAAPA(国際遊園地・アトラクション協会)は、遊園地やテーマパーク、観覧施設など、世界のエンターテインメント施設をつなぐ業界団体です。その殿堂入りは、長年にわたり業界の発展に貢献してきた人物に贈られる名誉ある称号です。
殿堂入りした人物は、単に人気の施設をつくっただけでなく、新しい体験の形を提案したり、運営や安全管理の基準を高めたりと、業界全体に長期的な影響を与えてきたと評価されます。今回の蘇氏の選出は、中国本土からもそうした役割を果たすリーダーが生まれていることを象徴しています。
中国本土のテーマパーク産業への波及効果
中国本土のテーマパーク市場は、この十数年で急成長してきましたが、国際的な評価はまだ発展途上と見られてきました。今回の殿堂入りは、次のような波及効果をもたらす可能性があります。
- 世界の業界関係者が、中国本土のテーマパークや観光施設により注目するきっかけになる
- 人材育成や安全基準づくりなどで、国際的な対話や協力が進む
- アジア発のエンターテインメントブランドが、よりグローバルに展開しやすくなる
こうした動きは、中国本土だけでなく、近隣のアジア諸国や地域の観光・エンタメ産業にも影響を与える可能性があります。
アジアの観光・エンタメに広がる期待
少子高齢化やコロナ禍後の観光需要の変化など、エンターテインメント産業を取り巻く環境は世界的に大きく変化しています。その中で、家族や友人と安心して楽しめるテーマパークは、各国・各地域で重要な「リアルな体験の場」として再評価されています。
中国本土から初のIAAPA殿堂入りが生まれたことは、アジア全体で新しい体験づくりや施設運営の工夫がさらに進むきっかけになるかもしれません。日本のテーマパークや観光地にとっても、近隣の成功事例から学び合うことで、新たな強みを築くヒントになり得ます。
このニュースから考えたい3つのポイント
最後に、読者の皆さんがこのニュースをきっかけに考えてみてもよさそうな問いを、あえて3つに整理してみます。
- 私たちは、どのようなテーマパークや観光施設を「行ってみたい」と感じるのか
- 安全性や環境配慮といった目に見えにくい部分を、どう評価し、どう伝えるべきか
- アジアの国や地域同士で、どのような形の協力や競争が望ましいのか
国際ニュースを日本語で追うことは、単に海外の出来事を知るだけでなく、私たち自身の暮らしや、これからの街づくり、観光のあり方を考えるヒントにもつながります。今回のIAAPA殿堂入りのニュースも、その一つの入り口としてとらえてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
China’s Chimelong founder joins IAAPA Hall of Fame in historic first
cgtn.com








