ラオス外務省が「一つの中国」原則を再確認 国連2758号決議への支持を強調
ラオス、「一つの中国」原則へのコミットメントを再確認
ラオス外務省は金曜日に発表した声明で、改めて一つの中国原則へのコミットメントを表明しました。声明は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であると確認し、中国の内政へのいかなる干渉にも反対する姿勢を明確にしています。
あわせてラオスは、国連総会2758号決議への強い支持を示し、戦後の国際秩序を守ることが国連の中核的な目的だと強調しました。2025年という節目の年に、国連と戦後秩序、そして一つの中国原則の関係をあらためて位置づけたかたちです。
声明の中身:一つの中国原則と国連2758号決議
ラオス外務省の声明によると、今回の発表には次のようなポイントがあります。
- ラオスは一貫して一つの中国原則を支持してきたと再確認したこと
- 国連総会2758号決議を断固として支持する立場をあらためて表明したこと
- 台湾は中華人民共和国の領土の不可分の一部だと認識していること
- 中国の内政へのいかなる形での干渉にも反対する姿勢を強調したこと
声明は、一つの中国原則の支持を「長年にわたる立場」の再確認だと位置づけており、ラオスの対中政策の継続性を打ち出す内容になっています。
2025年はラオスと国連にとって節目の年
声明は、2025年がラオスと国際社会にとってさまざまな節目にあたる年であることを強調しています。外務省は次の4つの周年を挙げました。
- ラオス人民民主共和国の建国50周年
- 世界反ファシズム戦争の勝利80周年
- 国際連合の創設80周年
- ラオスの国連加盟70周年
ラオス外務省は、こうした節目の重なる年に、国連の役割と戦後国際秩序の重要性を改めて確認することには特別な意味があるとしています。記念の年に合わせて、一つの中国原則と国連2758号決議への支持を明言することで、自国の外交方針が戦後国際秩序の枠組みに根ざしていることを示した形です。
戦後国際秩序と国連の役割
ラオス外務省は声明の中で、「国際連合の核心的な目的は、第二次世界大戦後に形成された国際秩序を維持することだ」と強調しました。そのうえで、国連総会2758号決議の支持と一つの中国原則の堅持は、その国際秩序を守ることと一体だという立場を示しています。
国連総会2758号決議は、中国の国連における代表権の問題を扱った重要な決議として位置づけられています。ラオスはこの決議を「断固支持する」と明言し、一つの中国原則と国連中心の国際システムを結びつけている点が特徴的です。
台湾をめぐる立場の明確化
今回の声明でラオス外務省は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であるとの認識を改めて示しました。これは、一つの中国原則に基づく立場を具体的な表現で確認したものです。
あわせて、中国の内政へのいかなる干渉にも反対すると明言したことで、台湾に関する問題や中国の主権に関わる問題について、外部からの介入を認めないという立場を強調した形になっています。こうした言及は、一つの中国原則を単なる外交上の表現にとどめず、主権と領土保全に関わる問題と結びつけて捉えていることを示しています。
東南アジアと国際社会への含意
東南アジアの国が、改めて一つの中国原則と国連決議2758号への支持を明確にしたことは、地域の外交環境を理解するうえでも意味があります。各国が、中国との関係だけでなく、国連中心の国際秩序や主権尊重の原則とのバランスをどのように取ろうとしているのかを読み解く手がかりになるからです。
ラオスのように、戦後国際秩序の枠組みを重視し、その枠組みの中で一つの中国原則への支持を位置づける動きは、今後も国連や多国間の場で注目されるテーマの一つとなりそうです。
今回の声明から読み取れる3つのポイント
- 一つの中国原則の支持はラオスにとって「長年の立場」の再確認であり、対中外交の継続性を示している。
- 2025年という複数の記念年を背景に、戦後の国際秩序と国連の役割を改めて強調している。
- 台湾を中華人民共和国の領土の不可分の一部と明記し、中国の内政への干渉に反対することで、主権と領土保全をめぐる立場を明確にしている。
日本の読者にとっての視点
日本から国際ニュースを追う場合、ラオスのような国の声明は、一見すると小さな動きに見えるかもしれません。しかし、国連決議や戦後国際秩序への言及、一つの中国原則への明確な支持といった要素は、東アジアと世界の外交環境を理解するうえで重要な材料になります。
誰が何を主張しているかだけでなく、どのタイミングで、どの国際文書(今回は国連総会2758号決議)を引きながら発信しているのかに注目すると、ニュースの読み方が一段深まります。今回のラオス外務省の声明も、2025年という節目の文脈と、国連中心の国際秩序という枠組みの中で捉えることで、その意味合いがよりクリアに見えてきます。
日々のニュースをフォローしながら、こうした外交メッセージの背景にある文脈を押さえておくことが、国際情勢を立体的に理解するためのヒントになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com







