マクロン仏大統領、中国と重要鉱物で連携模索 グリーン戦略の思惑 video poster
フランスのエマニュエル・マクロン大統領が現在行っている中国への国賓訪問で、脱炭素とデジタル化に欠かせない重要鉱物やグリーン産業をめぐる協力が大きな焦点となっています。<\/p>
マクロン大統領、中国で何を狙うのか<\/h2>
フランスと中国は、電気自動車(EV)、水素、人工知能(AI)といったグリーンかつハイテクな産業分野での連携を深めようとしています。ヨーロッパがエネルギー転換を進める中で、これらの分野は経済と安全保障の両面で戦略的な重要性を増しています。<\/p>
今回の国賓訪問では、こうした分野での協力を軸に、フランスと中国の関係をどのように再構築していくのかが注目されています。<\/p>
カギはリチウムとコバルトなどの「重要鉱物」<\/h2>
フランスのグリーンな将来像は、自国では十分に産出されない資源に大きく依存しています。とくにリチウムやコバルトといった金属は、デジタル技術や電気自動車のバッテリーを動かすために不可欠であり、フランスの脱炭素戦略の中核にあります。<\/p>
こうした重要鉱物を安定的に確保できるかどうかは、エネルギー転換のスピードとコストを左右します。そのため、これらの資源を供給する立場にある中国との関係は、フランスにとって経済協力を超えた意味を持ちつつあります。<\/p>
「中国は売り手、フランスは買い手」という力学<\/h2>
フランスの石油・新エネルギー研究所に所属するミシェル・ファイヤド教授は、中国メディアのCGTNの取材に対し、「今の局面では、中国が売り手でフランスが買い手だ」と述べています。<\/p>
この一言は、現在の関係の構図を端的に表しています。すなわち、中国は重要鉱物や関連技術を供給する立場にあり、フランスはそれらを必要とする立場にあるということです。マクロン大統領の訪問は、この非対称な関係をいかに安定的で、双方にとって利益のある形に整えていくかという試みともいえます。<\/p>
EV、水素、AI…広がるグリーン・ハイテク協力<\/h2>
両国が連携を模索している分野は、電気自動車から水素エネルギー、人工知能にまで広がっています。これらはいずれも、エネルギー転換とデジタル経済の中核をなす技術です。<\/p>
- 電気自動車(EV):バッテリー向けのリチウムやコバルトの安定供給が不可欠<\/li>
- 水素:脱炭素社会に向けた次世代エネルギーとして期待される分野<\/li>
- 人工知能(AI):エネルギー管理やスマートシティなどで活用が進む技術<\/li>
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フランスにとって、中国との協力はこれらの分野で競争力を高める手段となり得ます。一方で、中国にとっても、技術協力や市場アクセスを通じて、グローバルなグリーン経済での存在感を強める機会となります。<\/p>
ヨーロッパのエネルギー転換と中仏関係<\/h2>
ヨーロッパは今、エネルギー転換を進めるために必要な重要鉱物をめぐり、世界各地で確保競争を繰り広げています。その中で、フランスは中国との協力を一つの柱と位置づけています。<\/p>
重要なのは、気候変動対策と産業競争力を両立させながら、資源の調達先をどう設計していくかという点です。特定の供給国への依存度が高まれば、価格変動や地政学的な緊張による影響を受けやすくなる一方で、信頼できるパートナーとの長期的な協力は、安定したエネルギー転換の基盤にもなり得ます。<\/p>
これから問われる三つのポイント<\/h2>
マクロン大統領の中国訪問は、フランスと中国のグリーン産業協力における一つの節目と言えます。今後、注目したいポイントを整理すると、次の三つです。<\/p>
- フランスが中国との連携をどこまで深め、どの分野に重点を置くのか<\/li>
- リチウムやコバルトなど重要鉱物の調達をめぐる国際的なルール作りに両国がどう関わるのか<\/li>
- 環境負荷を抑えつつ、エネルギー転換に必要な資源を安定的に確保できるのか<\/li>
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グリーンでデジタルな未来を実現するために、資源と技術をめぐる国際協力は避けて通れません。フランスと中国がどのようなバランスで協力関係を築くのかは、ヨーロッパだけでなく、世界のエネルギー転換の行方を考える上でも重要なテーマとなっています。<\/p>
Reference(s):
Macron looks to China as France seeks minerals for its green future
cgtn.com







