EVシフトで広がる中国と米国の差 22百万台時代の国際ニュース解説 video poster
2025年の世界の電気自動車(EV)市場で、中国と米国の差が一段と鮮明になっています。国際ニュースとしても重要なこの動きを、日本語で整理しました。
世界のEV販売、2025年に約2200万台規模へ
世界の電気自動車販売は、2025年に約2200万台に達する軌道に乗っており、前年からおよそ25%増える見込みです。ガソリン車からEVへのシフトが、世界規模で一段と加速していることが分かります。
この数字は、EVがもはや「ニッチな選択肢」ではなく、自動車市場の中心に急速に近づいていることを示しています。そのなかで、中国と米国という世界最大級の経済が、まったく異なるペースと方向でEV時代を進んでいる点が注目されています。
中国:新車の約半分がEV・ハイブリッドに
2025年の中国では、販売される新車のおよそ半分が電気自動車(EV)またはハイブリッド車だとされています。これは、世界全体のEV販売増加を牽引する動きです。
背景には、次のような特徴があります。
- 国内メーカーによる大規模なEV生産体制
- 車両だけでなく電池などの部品を含めた一体的なサプライチェーン(供給網)
- 国内需要に加え、海外への輸出台数の増加
中国の自動車市場では、EVやハイブリッド車が「特別な選択」ではなく、日常の買い替え候補として定着しつつあります。街中で走る車の顔ぶれそのものが、短期間で変わりつつあると言えます。
米国:普及と生産の両面で見える遅れ
一方の米国では、EVシフトのペースが中国に比べて明らかに緩やかです。EVやハイブリッドが新車販売の中心になるには、まだ時間がかかっている状況です。
ユーザーの受け入れ(普及率)だけでなく、大量生産の規模でも米国は中国に後れを取っているとされています。つまり、
- 消費者側:EVを選ぶ割合が低い
- 供給側:EVの生産量や生産コストで、中国ほどの規模・効率に達していない
という二重のギャップが存在している構図です。この差が続けば、世界のEV市場で存在感を強める国・地域と、そうでない国・地域の間で、競争力の差が広がる可能性があります。
二つの経路が示すもの:日本とアジアへの示唆
中国と米国が異なるペースでEV時代を進んでいることは、日本やアジアの自動車産業にとっても重要なシグナルです。
例えば、
- どの市場を優先してEV戦略を組み立てるのか
- サプライチェーンをどこに結び、どの地域で生産能力を高めるのか
- 充電インフラや電池リサイクルなど、周辺ビジネスをどう育てるのか
といった判断は、中国と米国の動きによって大きく影響を受けます。中国市場のようにEV比率が高まる環境と、米国のように移行スピードが相対的にゆっくりな環境では、企業が取るべき戦略は自ずと変わってきます。
2025年末に向けて、世界のEV販売が2200万台規模に達すると見込まれるなか、中国と米国の「異なるEVシフト」は、単なる販売台数の差以上の意味を持ち始めています。どの国・地域がどのようなペースで移行していくのか。その違いを丁寧に見ていくことが、これからの国際ニュースを読み解くうえで重要になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








