ウクライナ復興巡り米要人と協議 ゼレンスキー氏とトランプ大統領の思惑
ウクライナ復興を巡り、ゼレンスキー氏が米要人と協議
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は水曜日、ウクライナの復興と経済再建をテーマに、米国の高官らとオンライン形式で協議を行ったとX(旧ツイッター)で明らかにしました。ゼレンスキー氏は、この協議を「生産的な議論だった」と評価しています。
財務長官ベッセント氏、クシュナー氏、ブラックロックCEOも参加
ゼレンスキー氏によると、このビデオ会議には、米財務長官のスコット・ベッセント氏、ドナルド・トランプ大統領の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏、資産運用大手ブラックロックのラリー・フィンクCEOに加え、ウクライナ側の高官らが参加しました。
今回の協議は、ウクライナの復興と経済回復に関する文書を作成する作業グループの「初会合」と位置づけられており、今後の議論の出発点となるものです。
議論されたのは「復興の鍵」と「仕組み」「ビジョン」
ゼレンスキー氏は、参加者が復興に向けた重要な要素や、さまざまな資金調達や実行のメカニズム、そしてウクライナ再建の長期的なビジョンについて意見を交わしたと説明しています。
そのうえで、戦争後のウクライナ経済を持続的に成長させるためには、安全保障が不可欠の土台になると強調しました。
同氏は「この戦争の後に質の高い復興と目に見える経済成長を実現するためには、真の安全保障が土台にならなければならない」と述べ、「これは、ウクライナの復興と経済回復に関する文書に取り組むグループの最初の会合とみなすことができる」と語りました。
トランプ大統領、対ウクライナ政策の見直しを示唆
一方、トランプ大統領は同じく水曜日、ウクライナで続く戦争への米国の関与について、現行の方針を再考する可能性を改めて示唆しました。トランプ氏はこれまでも、この戦争の責任は前任のジョー・バイデン氏にあると批判し、自らが政権に復帰すれば24時間以内に紛争を終わらせることができると主張してきました。
トランプ氏は今回、「ときには人々に戦わせて決着させなければならないこともあるし、ときにはそうではない」と述べたうえで、「しかし、人々に戦わせておくことの問題は、毎週何千もの人々が命を失っていることだ。ばかげている。すべてがばかげている」と語りました。
「安全保障」と「早期終結」――二つの視点
ゼレンスキー氏の発言は、戦争が終わった後を見据え、どのようにウクライナの安全と経済基盤をつくり直すかに重点があります。一方、トランプ氏の発言は、戦闘の長期化で増え続ける犠牲と、その終わらせ方に重心があります。
「安全保障を土台にした復興」と「できるだけ早い紛争終結」という二つの視点は、ときに緊張関係をはらみます。どのような安全保障の枠組みを用意するのか、そのためにどの程度の期間とコストを許容するのか――今回のやり取りは、そうした問いをあらためて浮かび上がらせています。
ウクライナの復興をめぐる議論はまだ始まったばかりです。今後、この作業グループがどのような形で具体的な復興計画を示し、それに対してトランプ政権がどのような対ウクライナ方針を打ち出すのかが、国際社会の大きな関心事となりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








