中国とROK、FTA第2段階交渉を加速へ 北京で閣僚会談
2025年12月13日、中国とROK(大韓民国)の通商担当閣僚が北京で会談し、中国・ROK自由貿易協定(FTA)の「第2段階」交渉を加速させることで一致しました。関税や投資だけでなく、産業・サプライチェーンの安定や新分野協力まで含めて、経済関係の“質”を引き上げる狙いがにじみます。
北京での閣僚会談、何が話し合われたのか
中国商務部の発表によると、中国の王文濤・商務部部長は12月13日、ROKの金正官・産業通商資源部長官と北京で会談しました。双方は、両国のリーダー間で確認された重要な共通認識の実行を念頭に、以下の点について意見交換したとされています。
- 中国・ROK FTA第2段階交渉の推進(加速)
- 伝統分野での協力の強化
- 新興分野での連携拡大
- 経済・貿易協力の「質の高度化」
王文濤部長「早期妥結を目指す」—今後5年の発展構想も背景に
王部長は、最近行われた両国リーダーの会談で、二国間関係の健全かつ安定的な発展を促す重要な共通認識が得られ、経済・貿易関係に戦略的な指針を与えたと述べました。
また、中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(四中全会)が、今後5年間の発展の青写真を示したとした上で、中国は「高水準の開放拡大」に引き続き取り組み、中国・ROK協力のためのより広い空間を生み出していく考えを示しました。
具体的には、FTA第2段階交渉の加速と早期妥結、新たな成長分野の育成、地方レベル(サブナショナル)の経済・貿易協力の後押し、産業・サプライチェーン、貿易・投資における協力深化を呼びかけたといいます。
ROK側「交渉を急ぐ」—産業・サプライチェーン安定や貿易救済でも対話強化
金長官は、両国リーダーの共通認識を着実に実行し、ROK・中国FTA第2段階交渉をスピードアップする用意があると表明しました。あわせて、産業・サプライチェーンの安定的で円滑な維持、貿易救済分野(貿易上の救済措置に関する領域)での対話・意思疎通の強化、地方レベルの経済・貿易協力の一層の深化にも言及したとされています。
WTO・APEC・RCEPでの連携も確認—「自由貿易」と「多国間主義」を軸に
会談では、WTO(世界貿易機関)、APEC(アジア太平洋経済協力)、RCEP(地域的な包括的経済連携)といった多国間・地域枠組みの下で協力を強化し、自由貿易と多国間主義を共に守っていく必要性が強調されました。
さらに金長官は、ROKとして中国が2026年にAPEC会合を主催することを支持し、開催経験の共有に協力する意向も示したということです。
今回のポイント:FTA交渉の“速度”だけでなく“守り”と“新領域”
今回の発表からは、FTA交渉を前に進める「速度」に加え、足元の産業・サプライチェーンをどう安定させるかという「守り」、そして新興分野で協力を広げる「新領域」が同時に語られている点が印象的です。交渉の進展がどの分野で具体化するのか、今後の協議の積み上げが注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








