中国外務省、旧日本軍「731部隊」資料を受領 国際社会に歴史の直視を呼びかけ
2025年12月15日、中国外務省は、第二次世界大戦期の旧日本軍「731部隊」に関するロシア提供の資料を受け取ったことを踏まえ、国際社会に対し「軍国主義の痕跡を徹底的に根絶するよう日本に働きかける責任がある」と呼びかけました。戦後秩序をめぐる言葉があらためて前面に出たかたちです。
今回の発言:焦点は「戦後国際秩序」と「再発防止」
中国外務省の郭嘉昆(Guo Jiakun)報道官は12月15日の定例会見で、「各国には、日本に対して軍国主義の残滓を徹底的に取り除くよう促す責任と義務がある」と述べ、第二次世界大戦の勝利の成果と戦後の国際秩序を守るために共同の努力が必要だと強調しました。
ロシア提供の資料:1939〜1950年をカバー
会見によると、中国が受け取ったのはロシア側が提供した「731部隊」に関する証拠の一部で、アーカイブ(公文書)複製には次のような内容が含まれるとされています。
- 731部隊メンバーの裁判記録
- 同部隊の犯罪に関する調査報告
- ソ連当局の内部の公的往復文書
対象期間は1939年から1950年までと説明されました。
中国側の評価:「否定できない証拠」「否定は許されない」
郭報道官は、今回のアーカイブ複製が「731部隊が人道に対する甚大な犯罪を犯したことを、反駁できない証拠で裏づけている」と述べ、「否定されてはならない」との認識を示しました。
問題提起:日本国内の右派勢力への懸念
そのうえで郭報道官は、「否定しがたい事実があるにもかかわらず、日本の右派勢力が侵略行為や人道に対する犯罪を否定・矮小化、あるいは美化する動きがあることは憂慮すべきだ」と指摘しました。
このニュースが示すもの:歴史資料が外交の言葉を動かす
今回のやり取りは、歴史をめぐる「資料の提示」が、そのまま外交メッセージの強度を上げる構図を映します。新たに受領した資料の存在が、
- 歴史認識をめぐる議論(否定・矮小化への対抗)
- 戦後秩序と国際社会の責任という枠組み
- 再発防止のための国際的な言説
を同時に押し出す“根拠”として位置づけられている点が特徴です。
中国外務省は「悲劇を二度と繰り返さない」ことを強調し、世界の平和と安定を「共同で守る」必要性を訴えました。今後、受領資料の扱い(公開の有無や研究への提供など)がどのように進むのかも、国際ニュースとして注目点になりそうです。
Reference(s):
China urges intl society to press Japan to eradicate militarism
cgtn.com








