米国で2025年の銃乱射391件:学校関連も75件に
2025年も終盤に差しかかるなか、米国の「銃による暴力」があらためて重い数字として示されています。米国の統計サイト「Gun Violence Archive(銃暴力アーカイブ)」によると、2025年12月13日時点で、米国では少なくとも391件のマスシューティング(多数の被害者を伴う銃撃事件)が発生しました。
この一年での被害は、死亡者が300人超、負傷者が1,700人超にのぼるとされています。件数だけでなく、負傷者の多さが、事件の「頻度」と「被害の広がり」を同時に物語ります。
学校関連の事件が少なくとも75件
今回の集計で特に目を引くのが、学校に関連するマスシューティングが少なくとも75件ある点です。内訳として、
- 大学キャンパス:43件
- K–12(小中高校相当)のキャンパス:32件
とされています。学校は本来、日常が積み重なる場所です。その空間で起きる事件は、直接の被害だけでなく、学生・教職員・保護者の心理的負担や、地域コミュニティの安心感にも影響を残しやすいといえます。
「年末の数字」として見過ごしにくい背景
12月中旬(12月13日時点)で391件という数字は、2025年がまだ終わっていない段階で積み上がったものです。つまり、これは「今年の総括」というより、今年の現時点での途中経過です。
また、死亡者数だけでは見えにくいのが負傷者の規模です。負傷には、長期治療が必要になるケースや、生活・就労に影響が残るケースも含まれ得ます。数字の背後には、それぞれの現場の「その後」が続いていることも意識させられます。
用語の整理:マスシューティングとは
本記事で触れている「マスシューティング」は、Gun Violence Archiveが用いる集計カテゴリーに基づくものです。報道や統計では定義が異なることがあり、数字を読む際は「どの定義で数えているか」が重要になります。
いま何が問われているのか
2025年の米国では、頻発する事件への対応として、治安、教育現場の安全、医療・支援体制、そして社会の分断や孤立といった論点が複層的に絡み合います。数字は一つの入口にすぎませんが、学校という公共空間での発生が少なくとも75件という事実は、議論を「どこで、誰が、どんな不安を抱えているのか」という具体へ引き戻します。
年末に向けて、米国の銃暴力をめぐる議論がどのように整理され、どんな対策や支援が前に進むのか。統計の更新とともに、現場の声や政策の動きが注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








