トランプ氏、ベネズエラ出入りの「制裁対象タンカー」全面封鎖を指示
2025年12月17日、米国のドナルド・トランプ大統領が、ベネズエラに出入りする「制裁対象の石油タンカー」について、「全面的かつ完全な」封鎖を命じたと明らかにしました。国際ニュースとしては、エネルギー輸送と制裁運用の実務に直結する動きとして注目されます。
何が発表されたのか:対象は「制裁対象の石油タンカー」
トランプ大統領は12月17日(火)、自身のSNS「Truth Social」で、ベネズエラに向かう、またはベネズエラから出る制裁対象の石油タンカーについて「A TOTAL AND COMPLETE(全面的かつ完全な)」封鎖を指示したと投稿しました。
投稿では、理由として「資産の盗難」を挙げたほか、「テロリズム」「麻薬密輸」「人身取引」に言及。さらに、投稿の中でベネズエラの政権をFOREIGN TERRORIST ORGANIZATION(外国テロ組織)に指定したとも書いています。
直前の動き:米国がベネズエラ沖で制裁対象タンカーを拿捕
今回の投稿は、米国がベネズエラ沖で制裁対象の石油タンカーを拿捕(seized)したとされる出来事の1週間後に出されたものです。封鎖の指示は、個別事案への対応から一段踏み込み、輸送ルート全体を締め付ける姿勢を示した形になります。
「封鎖」が意味するもの:海上輸送と制裁の現場に波紋
発表文面から読み取れるポイントは、対象が「ベネズエラの全てのタンカー」ではなく、あくまで制裁対象(sanctioned)のタンカーである点です。一方で「出入り(going into, and out of)」をまとめて封鎖するとしており、現場では次のような影響が意識されそうです。
- 海上輸送の不確実性の増大:運航計画や寄港判断が難しくなりやすい
- 制裁対象の判定をめぐる緊張:どの船舶が「制裁対象」に該当するかが実務上の焦点に
- エネルギー取引への波及:石油輸送の遅延・迂回が起きれば、市場心理に影響する可能性
いま何が論点になるか:安全保障・法執行・供給の交差点
トランプ大統領は投稿で、封鎖の理由として複数の重大犯罪(テロ、麻薬密輸、人身取引)を挙げました。こうした主張は、制裁の文脈を「金融・貿易」から「安全保障・治安」へと強く寄せる効果を持ちます。
一方で、封鎖が現実の海上運用としてどのように実施されるのか、どの機関がどの範囲で取り締まるのか、また「制裁対象」の線引きがどこに置かれるのか――。今後の追加発表や実際の運用が、ニュースの次の焦点になりそうです。
Reference(s):
Trump blocks 'sanctioned oil tankers' leaving, entering Venezuela
cgtn.com








