韓国、佐渡島の金山めぐり日本に「約束の履行」求める 世界遺産の説明に焦点
2025年12月17日現在、韓国が「佐渡島の金山」をめぐり、日本に対してユネスコ(UNESCO)関連の決定と日本側の約束を誠実に実行するよう改めて求めました。焦点は、現地での展示や説明が「歴史の全体像」を十分に反映しているかどうかです。
何があったのか:韓国外務省が日本に要請
韓国の放送局MBCによると、韓国外務省は火曜日、日本に対し「戦争に関連する金山」に関する自国の約束を履行するよう促したと伝えました。外務省は声明で、日本がユネスコ世界遺産委員会(WHC)の決定と、日本自身のコミットメント(約束)を十分に実施していないと主張しています。
対象は「佐渡島の金山」:争点は“歴史をどう説明するか”
問題となっているのは、佐渡島にある「佐渡島の金山」です。韓国外務省は、同サイトが朝鮮半島出身者の戦時期の強制労働に関わるとし、「現地で歴史の全体が適切に示されていない」としています。
声明は、日本に対し以下を求めました。
- WHCの決定を忠実に実行すること
- 日本自身のコミットメント(歴史の全体像の提示など)を履行すること
- 両国間の合意に沿って対応すること
また、韓国は今後も日本とフォローアップ措置について協議を続けるとしています。
経緯:2024年7月の世界遺産登録をめぐる合意
韓国側の説明によれば、韓国は2024年7月、日本が「遺産の歴史全体を表示する」などの約束をすることを条件に、この金山のユネスコ世界遺産登録に同意しました。ここでいう「歴史全体」には、日本の植民地期における朝鮮半島出身者の動員の歴史も含まれる、という立て付けです。
韓国側の主張:現地で強制労働被害者への言及がない
韓国は、現地の展示や説明に強制労働の被害者に関する言及が見当たらないと主張しています。今回の要請は、その点をめぐる問題提起でもあります。
背景:歴史認識と「展示の言葉」が持つ重み
韓国の歴史研究者らは、第二次世界大戦期、当時日本の植民地支配下にあった朝鮮半島から、多くの人々がこの金山で過酷な労働を強いられたとしています。報道によれば、鉱山は戦時中、戦争関連物資を製造する施設にも転用され、1989年に閉山しました。
世界遺産は「価値」を保存する枠組みである一方、現地での説明や展示は、どの史実をどう位置づけるかという繊細な問題にも直結します。今回のやりとりは、登録後の“運用”が国際的な注目点になりうることを示しています。
これから:両国協議は「フォローアップ」段階へ
韓国は、日本とフォローアップ措置について引き続き話し合う方針です。登録そのものの是非から、登録後の説明・展示の具体へ――議論の重心が移りつつある中で、両国がどのように合意事項を形にしていくのかが次の焦点になりそうです。
Reference(s):
S Korea urges Japan to fulfill commitments related to war-linked mine
cgtn.com








