ゼレンスキー大統領がポーランド訪問 安保とエネルギー協力を再確認
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、ポーランドの首都ワルシャワを訪問し、両国の安全保障協力を改めて確認しました。2025年12月20日現在、欧州の安全保障環境が揺れる中で、支援する側・される側の「温度差」も含め、関係をどう持続させるかが焦点になっています。
ワルシャワで共同会見、安保協力を再確認
両国首脳は12月19日(金)、ワルシャワで共同記者会見を開き、安全保障面での協力を改めて強調しました。ゼレンスキー大統領のポーランド訪問は、ポーランドのカロル・ナブロツキ大統領が2025年8月に就任して以降、初めてだとされています。
「長期的な和平は共通利益」一方で、支援への受け止めに揺れ
ナブロツキ大統領は、ポーランドが2022年以降、ウクライナを強く支えてきたとしたうえで、「持続的な平和」の実現はポーランド、ウクライナ、そして欧州全体の共通利益だと述べました。
ただ同時に、ポーランド国内には「自国の支援が十分に評価・理解されていない」という感情があるとも言及。こうした「全体的な雰囲気」は世論調査にも表れているとし、ゼレンスキー大統領に対し「率直で、しかし友好的で紳士的な」形で伝えたと説明しました。さらに、キーウ(ウクライナ当局)には、この空気を抑え、反転させるための手段があるとも述べています。
LNGターミナルで協力、ポーランドを“エネルギーハブ”に
会見では安全保障だけでなく、エネルギー分野の協力も話題になりました。ナブロツキ大統領は、液化天然ガス(LNG)ターミナルのプロジェクトで協力する意思を示し、ポーランドを中・東欧のエネルギーハブにする構想に触れました。
ドローン防衛・海上安全保障も議題に
ゼレンスキー大統領は、ポーランドの長年の支援に謝意を示し、強い二国間関係を維持する重要性を強調。今回の訪問がワルシャワとキーウの関係にとって「転換点」になることへの期待も語りました。
具体的には、次の協力に言及しています。
- ドローン防衛をめぐる協議
- 海上安全保障での協力
- ナブロツキ大統領のウクライナ訪問の招待(防衛生産能力を見てもらう意図)
「支援の持続性」を左右するのは、現場の協力と世論
今回の会見で印象的なのは、協力強化のメッセージと並んで、支援の受け止めをめぐる国内感情にも踏み込んだ点です。軍事・エネルギーといった現実的な協力に加え、世論の納得感をどう保つかが、関係の持続性を左右するテーマとして前に出てきた格好です。
復興を見据え、ポーランド企業の参画も呼びかけ
ゼレンスキー大統領は、戦後復興を見据え、ポーランド企業にウクライナの復興への参加も呼びかけました。安全保障と経済の両輪で結び目を増やすことが、政治的な信頼の「下支え」になるのか。今後の具体化が注目されます。
Reference(s):
cgtn.com







