中国本土、日本議員の台湾訪問に抗議 一つの中国めぐり緊張
中国本土の外交当局は22日、一部の日本の議員が台湾を訪問したことに強く反対し、日本側に厳正な申し入れを行ったと明らかにしました。台湾をめぐる問題が、あらためて日中関係の敏感な論点になっています。
定例会見で林剣報道官が説明
中国外交部の林剣報道官は22日の定例記者会見で、一部の日本の議員による「中国の台湾地域」訪問について「断固反対する」と表明し、日本側に対して厳正な申し入れ(厳重な抗議)を行ったと述べました。
林報道官は、日本側の今回の動きが、日中間の四つの政治文書の精神や、日本自身がこれまで示してきた立場、そして一つの中国の原則に反するとの認識を示しました。そのうえで、日本に対し深く反省し誤りを正すよう求めるとともに、中国の内政に干渉しないよう強く促しました。
なぜ台湾訪問が問題になるのか
今回の焦点は、日本の議員による台湾訪問が、中国本土側にどのようなメッセージとして受け止められているかという点です。中国本土は台湾を含む一つの中国という原則を重視しており、その立場から各国・地域の政治家の行動を注視してきました。
中国本土側は、日中関係の政治的な基礎となってきた四つの政治文書の「精神」に照らしても、今回の訪問は望ましくないと判断しているとみられます。林報道官の発言からは、政府間の正式なやり取りだけでなく、議員や政党レベルの交流についても慎重な対応を求める姿勢がにじみます。
日中関係と「議員外交」のバランス
台湾をめぐる問題は、これまでも日中関係の中で敏感なテーマであり続けてきました。議員個人や超党派グループによる訪問であっても、中国本土側が外交上のシグナルと受け止める場面は少なくありません。今回の発言は、その一端を示すものだと言えます。
一方で、議員による海外視察や交流は、多くの国や地域で一般的に行われている政治活動の一部でもあります。こうした「議員外交」が政府外交と交錯するとき、どこまでを議員の自律的な活動とみなし、どこからが国家間の政治問題になるのかという線引きが、改めて問われます。
林報道官は、日本側に対し誤りを正し、中国の内政への干渉をやめるよう重ねて求めました。今後、日本の議員や政府が、台湾との交流と日中関係の安定とのあいだでどのようなバランスを取ろうとするのかが、一つの注目点となりそうです。
Reference(s):
China lodges complaint about Japan's legislator's visit to Taiwan
cgtn.com








