2025年12月21日、ナイジェリア政府は、11月に北中部ニジェール州のカトリック系寄宿学校で誘拐された生徒・職員について、残っていた130人が解放され、拘束されていた全員が戻ったと発表しました。クリスマスを前に家族のもとへ帰れる見通しとなり、国内でも注目を集めています。
何が起きたのか:11月21日の寄宿学校襲撃
発表によると、事件は11月21日の未明、ニジェール州の農村部パピリ地区にあるSt. Mary’s Catholic co-educational boarding school(男女共学の寄宿学校)で発生しました。武装した男たちが学校を襲撃し、当初の推計では生徒と教職員300人以上が連れ去られたとされています。
解放までの経緯:逃走・救出・そして「残る130人」
今回の「全員解放」までの流れは、政府側の説明をつなぐと次のようになります。
- 事件直後:少なくとも50人の生徒が自力で逃走
- 12月8日:治安部隊がさらに100人を救出したと、ボラ・ティヌブ大統領が発表
- 12月21日:残っていた130人の解放が発表され、「拘束されている人はいない」状態に
12月8日の時点で大統領は、行方不明者を帰還させるため「いかなる努力も惜しまない」と述べていました。今回の発表は、その約束が実行された形です。
政府発表のポイント:「全員解放」ただし詳細は明かされず
大統領報道官のサンデー・デア氏はXへの投稿で、「ニジェール州の生徒130人が解放され、拘束されている人は残っていない」と説明しました。ただし、解放がどのように実現したのか(交渉の有無、作戦の詳細など)については明らかにされていません。
別の報道官バヨ・オナヌガ氏もXで解放を認め、「残る130人が解放された」と投稿。作戦については「軍と情報機関主導」だったと述べました。
このあと:州都ミンナ到着、クリスマス前の再会へ
オナヌガ氏によると、解放された子どもたちは12月22日(月)にニジェール州の州都ミンナに到着する見込みです。その後、クリスマスを前に家族と再会するとされています。
読み解きの視点:安心のニュースと「空白」の残る部分
一連の発表は、被害者の帰還という点で大きな節目です。一方で、今回のケースでは解放の具体的な方法が示されておらず、事件の全体像を理解するうえでは情報の空白も残ります。今後、当局から追加説明が出るのか、また学校や地域の安全確保がどう議論されるのかが注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








