マイアミ和平協議で温度差 ウクライナは前向き、ロシアは慎重
米国がフロリダ州マイアミで進めたウクライナ情勢をめぐる和平協議を受け、ウクライナとロシアが22日(現地時間の月曜日)に「手応え」をめぐって異なる見方を示しました。交渉の枠組みが見え始める一方、最終合意までの距離もにじみます。
週末のマイアミ会合、米国が「並行協議」を実施
今回の接触は週末に行われ、米国当局者がウクライナ側・ロシア側とそれぞれ別々に会談する「並行協議」の形を取りました。
- ウクライナ側:ルステム・ウメロフ氏(高官)を中心とする交渉団が、米国の特使らに加え、欧州の代表者と協議
- ロシア側:プーチン大統領の投資担当特使キリル・ドミトリエフ氏が、フロリダで米国当局者と別途会談
- 米国側:ドナルド・トランプ大統領の特使スティーブ・ウィトコフ氏と、娘婿ジャレッド・クシュナー氏が主導
ウクライナは「慎重な楽観」 要求の約9割が反映と説明
ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、キーウで記者団に対し、現在テーブルにある草案はウクライナ側の要求の大半をカバーしていると述べました。現段階の枠組みについて「かなり堅固だ」と表現しつつ、交渉ではどちらの側も「全ての目的を達成するのは難しい」とも語り、過度な期待を抑える姿勢も見せています。
ゼレンスキー氏によれば、草案文書にはウクライナの要求の「約90%」が組み込まれているといいます。
草案の骨格:20項目プランと「安全保障」2文書
説明によると、提案は主に次の3つで構成されています。
- 20項目のプラン(全体の中核)
- 欧州諸国が関与する安全保障の枠組み文書
- ウクライナ向けの二国間安全保障文書
議論されている要素として、ゼレンスキー氏は以下を挙げました。
- ウクライナ軍を平時で80万人規模に維持すること
- ウクライナのEU加盟の見通し
- フランスと英国が主導する欧州部隊の関与と、米国の支援を含む安全保障の取り決め
さらに、他の国々がエネルギー安全保障、資金面、民間防護などの分野で貢献する可能性にも言及しました。
「米議会でのレビュー」案も 詳細の一部は非公開に
ゼレンスキー氏は、二国間安全保障文書について、米国議会でのレビュー(審査)を提案しているとも述べました。一方で、一定の詳細や付属文書(アネックス)は機密扱いのまま残るとされています。
ロシアは抑制的な評価 同じ会合でも「語り口」に差
22日、ウクライナ側が慎重な楽観を示したのに対し、ロシア側当局者は全体として抑制的で、評価は控えめだったとされています。具体的な前進点を強調するというより、様子見に近いトーンが目立ち、同じ週末協議でも受け止め方の差が浮き彫りになりました。
次の焦点:安全保障の中身と、欧州の関与の輪郭
今回の情報から見える焦点は、「停戦」や「終結」といった言葉よりも、合意後を支える安全保障の設計にあります。欧州部隊の関与、米国の支援の形、そして文書の扱い(公開範囲・議会レビュー・機密部分)が、今後の交渉のテンポと政治的な受容可能性を左右しそうです。
Reference(s):
Ukraine and Russia offer differing accounts of peace talks in Miami
cgtn.com







