米国、2025年夏の成長は堅調もインフレ圧力続く――トランプ氏の主張に試練 video poster
2025年12月23日、米国で公表された新たな統計で、夏(7〜9月期)の景気が堅調に伸びたことが示されました。関税の影響が意識される中でも成長が確認された一方で、物価上昇(インフレ)の基調が続いている点が改めて浮き彫りになっています。
夏の景気は「強い成長」――政治的には追い風
今回の発表は、先週出た「インフレが予想より弱かった」とされるデータに続くものです。市場や世論の関心が高い経済指標で、成長面の強さが示されたことは、ドナルド・トランプ大統領にとって政治的な追い風になったと受け止められています。
とくに、関税の影響が取り沙汰される中でも成長が確認された点は、「景気の底堅さ」を印象づけやすい材料になり得ます。
ただし課題は同じ:インフレはなお上向き
一方で、同じ統計は、総合的なインフレが引き続き上昇していることも示しました。これは、トランプ大統領が繰り返してきた「生活費は下がっている」という主張をめぐり、現実との距離が問われやすい状況を意味します。
景気が強いと需要が底堅くなり、価格が下がりにくくなる局面もあります。成長のニュースが明るいほど、インフレ鈍化が思うように進まない場合には、政策運営の難しさが増します。
いま何が焦点になるのか
今回のポイントは、「成長」と「物価」の同時進行です。見通しを考えるうえでは、次の点が焦点になります。
- 関税の影響が、企業コストや消費者価格にどう波及しているか
- インフレが一時的な揺り戻しなのか、基調として残るのか
- 生活実感(家計の負担感)と統計の見え方のズレが、政治にどう反映されるか
「強い経済」の陰で、家計の体感はどう動く
成長が確認されても、物価上昇が続けば家計は楽になりにくい――このねじれが、今回の発表が投げかける静かな問いです。オーウェン・フェアクロー氏が報じた通り、数字が示す追い風と、生活費をめぐる実感の綱引きが当面続きそうです。
Reference(s):
Inflation pressure continues despite Trump’s strong summer growth
cgtn.com








