国連安保理、ベネズエラ情勢で緊急会合 緊張緩和と自制を相次ぎ要請
国連安全保障理事会は今週火曜日、ベネズエラ情勢をめぐり緊急会合を開きました。参加国の大多数が国連憲章の尊重と、さらなるエスカレーションを避けるための「自制」を呼びかけたことが焦点です。
緊急会合で何が話し合われたのか
会合はベネズエラ側の要請で開かれ、各国からは情勢の悪化を避ける必要性が相次いで示されました。議論の中心には、国家主権や国連憲章、海洋法など国際法上の原則をめぐる主張が並びました。
ベネズエラ代表「米国の野心は大陸規模」
ベネズエラの国連大使サムエル・モンカダ・アコスタ氏は、米国の意図はベネズエラにとどまらないとの認識を示しました。
また、米国が国連創設や国連憲章の起草に関わった「不可欠な国」であった一方、現在は西半球において他国の基本的権利に自らを押し付けようとする行為者になっている、と述べました。
ロシア「タンカー拿捕と事実上の海上封鎖を非難」
ロシアのバシリー・ネベンジャ国連大使は、米軍による石油タンカーの拿捕や、ベネズエラに対する事実上の海上封鎖(ナバル・ブロッケード)に言及し、強く非難しました。
そのうえで、こうした行為は国連海洋法条約、安保理決議、そして国連憲章を含む国際法の重要な規範に違反すると主張。さらに、これが一度きりの行為ではなく、地域の他国に向けた明確なメッセージになり得る、という見方を示しました。
中国「対ベネズエラ行動の即時停止を」
中国の国連次席常駐代表である孫磊氏は、米国に対し、ベネズエラへのキャンペーンを直ちに停止するよう求めました。
孫氏は、米国の行動や言辞が地域の緊張を継続させ、周辺国と国際社会に深刻な懸念を生んでいると指摘。さらに、他国の主権・安全・正当な権益を侵害し、国連憲章と国際法に違反し、ラテンアメリカ・カリブ地域の平和と安全を脅かすと述べました。
また、ベネズエラは独立した主権国家として他国と互恵的な協力を発展させ、自国の正当な権利・利益を守る権利があるとして、国際社会による尊重が必要だと訴えました。
「自制」の呼びかけが意味するもの
今回の緊急会合では、各国の主張は鋭く対立しつつも、共通して「さらなる緊張激化を避ける」というメッセージが前面に出ました。国連憲章の枠組みの中で、いかに衝突の連鎖を止め、対話の糸口を残すか――安保理が突きつけられている問いは、いまも続いています。
Reference(s):
UN Security Council members urge deescalation of tensions in Venezuela
cgtn.com








