ホンジュラス大統領選、アスフラ氏を「憲法上の大統領」に認定 開票遅延の余波も
2025年11月30日に行われたホンジュラスの総選挙をめぐり、同国の国家選挙評議会(CNE)は12月24日、国民党候補のナスリー・アスフラ氏が「憲法上の大統領」に選出されたと発表しました。選挙後の集計システム不具合や不正疑惑の指摘が続くなかでの認定となり、結果の受け止め方が国内外で焦点になっています。
何が起きたのか:CNEがアスフラ氏の当選を発表
CNEによる公式データとして示された得票率は次の通りです。
- ナスリー・アスフラ氏(国民党):40.27%
- サルバドール・ナスララ氏(自由党):39.53%
- リクシ・モンカダ氏(与党・自由再建党):19.19%
上位2人が1ポイント未満の差で競り合う接戦で、発表は投票日から24日後となりました。
なぜ発表が遅れたのか:集計システム不具合と「不正」指摘
当局は、開票・集計に用いるシステムの不具合が遅延の要因になったと説明しています。一方で、複数の政治関係者が「不規則な点がある」と主張し、状況次第では選挙不正(electoral fraud)にあたり得るとの見方を示しました。
電子的な集計に依存する度合いが高まるほど、障害や運用ミスが「単なる技術トラブル」なのか「手続きの公正性」に関わる問題なのか、見分けが難しくなります。今回のような僅差の選挙では、遅延そのものが不信感を増幅させやすい構図もあります。
外部の言動が波紋:トランプ米大統領の支持表明と「介入」論
投票前には、米国のドナルド・トランプ大統領がアスフラ氏を支持し、アスフラ氏が勝利しない場合にホンジュラスへの米国援助が差し止められ得る趣旨の示唆をしたとされています。
これに対し、12月9日にはホンジュラスのシオマラ・カストロ大統領が、選挙過程が「脅し、強制、操作」によって特徴づけられたと述べ、外部からの介入を非難しました。カストロ大統領は特にトランプ大統領の関与や発言を名指しし、ホンジュラスの主権や民主主義の規範を損なうものだと批判しています。
今後の注目点:正統性の回復と国内対話
今回の発表は法的手続き上の区切りである一方、社会の納得感をどう形成するかは別の課題として残ります。今後は、
- 不具合が起きた集計システムの検証と説明
- 不正疑惑の申し立てや監視の枠組み
- 僅差で割れた支持層の間の対話の設計
といった点が、政治の安定と信頼回復を左右しそうです。
2025年12月25日現在、選挙管理当局の認定は出たものの、「遅延」と「介入」への受け止め方が今後の政治運営にどう影響するか、引き続き注視が必要です。
Reference(s):
cgtn.com







