ロシア、2036年までに「月面発電所」構想 ロスコスモスが契約締結
ロシアの国営宇宙企業ロスコスモスはこのほど、2036年までに月面発電所を建設する計画を明らかにしました。単発の探査にとどまらず、月での研究活動を「継続運用」へ移す狙いがあるとしています。
2036年「月面発電所」計画とは
ロスコスモスの説明によると、月面発電所はロシアの月計画に向けた長期的なエネルギー供給を目的に設計されています。想定される利用先には、月面探査車(ローバー)や観測施設(天文台など)が含まれます。
国際月面研究ステーションの“基盤”も想定
発電所は、国際月面研究ステーションのインフラの一部としても位置づけられ、ロスコスモスは「海外パートナーの施設」も含む形でのインフラ整備に言及しています。月面での活動は電力が生命線になるため、発電設備の整備は拠点化の前提条件になりやすい領域です。
12月に契約、開発から配備までを一体で
ロスコスモスは2025年12月、ロシアの航空宇宙企業「ラボーチキン協会」と本プロジェクトの契約を結んだとしています。プロジェクトには次の工程が含まれるとされます。
- 宇宙機の開発
- 地上試験
- 飛行試験
- 月面へのインフラ配備
「単発」から「常設」へ——ねらいは持続的な月研究
ロスコスモスは、この計画を常時稼働する科学的な月面拠点の確立に向けた重要な一歩と説明しています。電力が安定的に確保できれば、移動・観測・通信などの運用設計が大きく変わり、研究の“継続性”が現実味を帯びます。
背景:2022年に月探査計画の再開を表明
今回の発表の背景として、ロシアのプーチン大統領が2022年4月12日、ロシア極東アムール州のボストーチヌイ宇宙基地を訪問した際に、ロシアの月探査計画の再開を表明していた経緯があります。そこから約3年を経た現在(2025年12月)、具体的な契約締結という形で次の段階に進んだ格好です。
(新華社の情報を踏まえています)
Reference(s):
cgtn.com








