タイ・カンボジア国境協議が2日目へ 衝突は沈静化傾向
タイとカンボジアの国境をめぐる協議が、きょう2025年12月25日に2日目へ入りました。現地では衝突の強度が「全体として低下している」とされる一方、地雷による負傷や民間人の犠牲も報告されており、交渉の行方と現場の安全確保が同時に問われています。
協議は国境地帯で継続、ASEANのオブザーバーも参加
タイ軍の発表によると、国境交渉は2日目に入りました。タイの報道では、タイ・カンボジア一般国境委員会(GBC)の「事務局会合」が、タイ東部チャンタブリ県の国境地帯で現地時間午前9時ごろに始まったと伝えられています。
会合にはカンボジア側の代表団約30人が参加し、タイ側にいるASEANオブザーバーチームのマレーシア人メンバーも同席したとされています。
衝突は「局地的」に—ただし緊張が消えたわけではない
タイ軍の報道担当者は25日の会見で、両国の国境沿いの小競り合いについて、激しさは概ね低下しており、銃撃の応酬は局地的な範囲にとどまっているとの見方を示しました。
交渉が続く局面では、現場での偶発的な事案が対話ムードを冷やすこともあります。今回も「沈静化傾向」という評価と、「現場のリスク」という現実が並走している状況です。
地雷で兵士が負傷、カンボジア側の民間人犠牲も増加
タイ第2軍管区は25日、タ・クワイ寺院周辺で地雷除去作業にあたっていたタイ兵2人が地雷で負傷したと報告しました。
一方、カンボジア国防省は25日、別のカンボジア民間人1人が衝突のさなかに死亡したと発表し、カンボジア側の民間人死亡者数は31人になったとしています。
今後の段取り:3日間の事務局会合の後、国防相会合へ
タイ国防省の報道官は、事務局会合は水曜から金曜までの3日間行われ、予備協議が順調に進めば、土曜に両国の国防相による会合が続く見通しだと説明しています。
日程の流れは次の通りです。
- 水曜〜金曜:GBC事務局会合(3日間)
- 土曜:予備協議が順調な場合、両国の国防相会合
静かな焦点:監視の同席と「安全確保」をどう進めるか
今回の協議では、ASEANのオブザーバーが同席した点が注目されます。交渉の場に第三者の視線が入ることは、当事者双方にとって、情報整理や現場報告の精度を高める契機にもなり得ます。
同時に、地雷による負傷が報告されたことで、前線の安全確保(除去作業の継続や危険地域の管理)も、交渉と切り離せないテーマとして浮かび上がっています。衝突が局地化しているうちに、現場の被害をどう抑え込むのか。交渉の成果は、こうした“足元の安全”にも左右されそうです。
Reference(s):
Thailand-Cambodia border talks enter second day as clashes ease
cgtn.com








