ゼレンスキー氏、米特使らと和平協議 「現実の平和」へ新提案も
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は現地時間12月25日(木)、米国のドナルド・トランプ大統領の特使スティーブ・ウィトコフ氏と、娘婿のジャレッド・クシュナー氏と約1時間にわたり協議し、ロシアとの紛争を終わらせる道筋について話し合ったと明らかにしました。年末に向け外交の動きが加速するなか、焦点は「会談の枠組み」と「時間軸」に移りつつあります。
1時間の協議で話題に:会談形式とタイムライン
ゼレンスキー氏はTelegramで、協議について「本当に良い会話だった。多くの詳細や良いアイデアを議論した」と投稿しました。新たなアイデアは、和平に向けたフォーマット(枠組み)、会合(会談)、そしてタイムラインに関わるものだと説明しています。
「20項目の和平案」を提示、ただし核心は未解決
ゼレンスキー氏は今週、戦争終結の「主要な枠組み」だとする20項目の和平案を提示したとも述べました。これは、米国側が以前ロシア側と協議したとされる28項目の案を「スリム化」したものだとされています。
一方で、ゼレンスキー氏は新たな20項目案でも領土をめぐる重要な問題は未解決だと認め、最も繊細な論点を解くにはトランプ氏との会談が必要になる、との認識を示しました。
今回、見えてきたポイント(整理)
- 和平に向けた協議は、具体論(会談の形・段取り)に踏み込みつつある
- 文書(和平案)は更新されているが、領土など核心は依然として難所
- トップ同士の会談が「最終局面の鍵」として語られている
交渉の現場:ウクライナ側は追加協議を予定
ゼレンスキー氏によると、ウクライナの主任交渉官ルステム・ウメロフ氏は同日中に、米国の交渉担当者と追加の協議を行う予定です。ゼレンスキー氏は、紛争終結に向けて「24時間体制で取り組んでいる」と述べ、作成・調整される文書や手続きが「現実的で、効果的で、信頼できるもの」になるよう重ねて強調しました。
ロシア側の反応:文書を分析、欧州への批判も
ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は同日、ロシア特使キリル・ドミトリエフ氏が米国から持ち帰った紛争終結に関する文書を、モスクワで分析していると述べたとされています。
またロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は定例会見で、欧州は紛争の長期化と緊張の高まりに賭けている、という趣旨の主張を展開。さらに、ロシアは西側との協力に対して常に開かれた立場であり、条件は「国際法の全面的な尊重」だと述べたとされています。
ザハロワ氏は加えて、NATOおよびEU諸国に対し、ロシアが攻撃的な計画を持たないことを相互主義のもとで確認する用意があるとし、法的拘束力を持つ文書として正式化することも可能だと語りました。形式は交渉で決められるものの、「包括的な国際法上の文書」であるべきだ、という考えを示したとされています。
今後の注目点:文書と会談、どちらが先に動くのか
今回の発言からは、(1)和平案など文書の調整、(2)米国仲介による会談設定、(3)米露間での持ち帰り文書の分析——という複数のレーンが同時進行している様子がうかがえます。年末のこのタイミングで、どの順番で「会談」と「合意文書」が形になるのか。次に出てくる具体的な日程や協議の枠組みが、空気を大きく変える可能性があります。
Reference(s):
Zelenskyy: Ukraine, U.S. envoys discussed how to bring peace closer
cgtn.com








