リビア首都トリポリで警備強化 参謀総長葬儀前に治安封鎖
リビアの首都トリポリで、軍高官の葬儀を前に警備が一段と強化されています。現地メディアによると、2025年12月25日(木)夜、治安当局が首都周辺に「治安封鎖(セキュリティ・コルドン)」を敷き、緊張の高まりや混乱の芽を抑える構えを示しました。
トリポリに治安封鎖、装甲車両の移動映像も
日刊紙「Al-Saa'a 24」は、特別任務部門が「大トリポリの安全確保」のために展開し、首都を取り囲む形で治安封鎖を実施したとX(旧Twitter)に投稿しました。
また、SNS上には、トリポリ東方約15kmのタジュラ(Tajoura)の軍施設を出発したとされる装甲車両が、市街地を移動する様子の動画が出回っています。
背景:参謀総長らが航空事故で死亡、葬儀は12月26日(金)予定
現地報道によると、リビア軍参謀総長のモハメド・アル=ハダド氏は、他の軍高官4人と搭乗員3人とともに、トルコの首都アンカラ南方で発生した航空機事故で死亡しました。アル=ハダド氏は事故の直前、アンカラで高官級の軍事協議に参加していたとされています。事故が起きたのは今週12月23日(火)でした。
リビア・ニュース・エージェンシーは、トルコ側での医学的検査や遺体搬送の手続きが整い次第、12月26日(金)に葬儀の祈りと軍葬が行われる予定だと報じました。式典には地元および国際的な要人が参列し、一般の参加も含めて大規模になる見通しで、各地から軍関係者が集まるとされています。
「事故が利用されること」を警戒 治安当局の狙い
衛星系メディア「Al-Mashhad」は匿名の治安筋の話として、今回の措置は、事故を口実にした「治安の乱れ」や「統制のない動き」を防ぎ、潜在的な緊張を抑え込む狙いがあると伝えました。注目が集まる葬儀の場は、人の動きが一気に増えるだけでなく、情報も錯綜しやすく、当局としては“揺れ”を最小化したい局面だといえます。
事故調査:ブラックボックスはドイツで技術分析へ
リビア内務省は12月25日(木)、トルコの首席検察官と、事故を調査するリビア側委員会が、航空機のブラックボックスを技術分析のためドイツへ送ることで合意したと発表しました。今後は、葬儀対応と並行して、原因究明の進展が焦点となります。
葬儀が予定される12月26日(金)は、弔意と警戒が同居する一日になりそうです。首都の警備強化が、式典の安全確保と落ち着いた運営につながるかが注視されます。
Reference(s):
Libya imposes security cordon in Tripoli before army chief funeral
cgtn.com








