2025年12月、カナダが「世界の研究者・医師・科学者」を呼び込むための大型プログラムを打ち出しました。総額12億ドル(約12年間)を投じ、重要分野で1,000人超の採用・招へいを目指すとしています。
今回の発表:12年で12億ドル、1,000人超を獲得へ
発表された計画の骨子は、研究・医療・科学技術の中核人材を長期で確保し、国内の研究基盤と社会サービスの厚みを増すことです。対象は「トップ層」の専門人材で、大学や研究機関、医療現場などへの配置が想定されます。
- 投資規模:12億ドル
- 期間:12年間
- 目標:重要分野で1,000人超の採用・招へい
背景:米国のH-1B新規申請者に10万ドル手数料
この動きが注目される理由の一つが、米国が国外の新規H-1Bビザ申請者に10万ドルの手数料を課すという変化です。報道ベースでは、米国内での雇用を促す狙いがあるとされます。
「移動のコスト」がキャリア選択を変える
高度人材の移動は、給与や研究環境だけでなく、ビザの見通し、申請コスト、家族の帯同、生活の安定性といった要素に左右されます。手数料の上昇は、企業や研究機関側の採用判断にも影響し、結果として候補者が別の選択肢を検討するきっかけになり得ます。
すでに始まる「北上」:変化に納得しない人々の動き
断片情報によれば、米国内の変化に賛同しない人々が、すでにカナダへ移動し始めているという状況も示されています。個々の理由は多様でも、制度変更が続く局面では「先に安定を取りに行く」動きが生まれやすいのは確かです。
注目ポイント:カナダは何を得て、何が問われるか
大型の人材獲得策は、研究開発の競争力や医療提供体制の強化につながる可能性があります。一方で、受け入れ側の体制整備が追いつくかも焦点です。
- 研究・医療の現場:人材不足の緩和、研究成果や臨床体制の底上げ
- 地域社会:住宅・教育・医療など生活インフラへの負荷と整備
- 採用の実務:資格認定、雇用条件、家族の定着支援の設計
これからの見方:人材獲得は「制度の細部」で勝負が決まる
巨額投資は分かりやすい一手ですが、実際に人が動くかどうかは、審査のスピード、長期のキャリア形成、家族の暮らしやすさといった「細部の安心感」に左右されます。2025年末のこの発表は、北米を中心に進む高度人材の再配置を、もう一段動かす合図になるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








