2025年アフリカ治安の現在地:サヘル、DRC東部、スーダン分断 video poster
2025年のアフリカでは、サヘルの武装勢力、コンゴ民主共和国(DRC)東部の戦闘、スーダンの事実上の分断が同時進行し、「安定化」をどう現実にするかが年末の大きな焦点になっています。
2025年を特徴づけた「複合危機」
2025年のアフリカの安全保障環境は、地域ごとに性質の異なる危機が重なり合うかたちで「複雑で厳しい」と捉えられています。
- サヘル地域:武装蜂起や過激派勢力が不安定化を継続。
- DRC東部:反政府勢力が戦略的な町を掌握するなど、衝突が続く状況。
- スーダン:アル・ファシール陥落後、事実上の分断(de facto partition)に至ったとされます。
指標が映す厳しさ:グローバル・ピース・インデックスの位置づけ
2025年のグローバル・ピース・インデックス(Global Peace Index)では、世界で最も平和でない10カ国のうち3カ国に、スーダン、DRC、南スーダンが含まれるとされています。治安悪化のイメージが「印象」ではなく、複数の指標でも補強されている点は見逃せません。
「2026年にもリスクが続く」——専門家の見立て
グローバル・リスク・インターナショナル(Global Risk International)で対テロ・組織犯罪プログラムを統括するデイビッド・オットー=エンデリー氏は、アフリカ各国の低位な順位に触れつつ、平和と安定が悪化方向に「漂流」しているとの見方を示し、リスクが2026年まで続く可能性に言及しています。
なぜ外交努力は停滞し、何が紛争を長期化させるのか
週刊トーク番組の年末特集(第2回)では、2025年を振り返りながら、次の問いが正面から投げかけられました。
- 大陸各地の紛争を駆動している要因は何か
- なぜ外交的努力は和平に結びつきにくいのか
答えは一つに収れんしにくい一方で、現場では「武装勢力の伸長」「地域紛争の連鎖」「統治と治安の隙間」といった論点が絡み合い、短期の打開を難しくしている構図が浮かびます。
それでも動く主体:域内の模索と、増す域外アクターの存在感
2025年の厳しい情勢の中でも、各国政府や地域機構が解決策を探り続けていることは重要なポイントです。同時に、外部アクターの役割がより目立つ状況も指摘されています。
現地主導の取り組みと、域外の関与がどう組み合わさるのか。支援が安定化の後押しになるのか、それとも複雑さを増幅させるのか。2025年末時点では、その評価はなお途上にあります。
2026年を見通すためのチェックポイント
2025年の「複合危機」を踏まえると、来年(2026年)に向けて注目が集まりそうな論点は、少なくとも次の通りです。
- サヘルでの武装勢力・過激派の動向
- DRC東部での戦略拠点をめぐる攻防の行方
- スーダンの事実上の分断が周辺に与える影響
- 地域機構の調整力と、外部アクターの関与の仕方
2025年の終わりに見えているのは、単発の危機ではなく、地域ごとに異なる火種が同時に燃える現実です。その重なりをどうほどくのかが、安定化の成否を左右しそうです。
Reference(s):
cgtn.com








