朝鮮民主主義人民共和国の金正恩氏、軍需企業を視察 新型多連装ロケットの量産を強調
朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)の金正恩氏が、主要な軍需産業企業を訪れ、兵器と戦闘装備の生産状況を確認しました。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が報じており、同国が砲兵戦力の更新を急ぐ姿勢が改めて示された形です。
何があったのか:金正恩氏が「主要軍需企業」を訪問
KCNAによると、金正恩氏は12月28日(日)に主要な軍需産業企業を訪問し、武器や戦闘装備の生産を視察しました。報道は、視察の目的が「生産の点検・確認」にあったことを伝えています。
焦点は新型の多連装ロケット:集中攻撃で「大量使用」
KCNAは、金正恩氏が新しい多連装ロケットシステムについて「軍事作戦での集中攻撃に、大量に使用される」と述べたと報じました。多連装ロケットは、短時間で多数のロケット弾を一斉発射できる砲兵装備で、面制圧や飽和攻撃(防空・迎撃を難しくするように多数を同時投入する運用)に用いられることがあります。
「主な打撃能力」へ:砲兵システム更新の“革命”を要求
KCNAによれば、金正恩氏はこのシステムが「主要な打撃能力」になるとの見方を示し、砲兵兵器システムのアップグレードで『革命』が必要だと強調したとされています。具体的な数量や配備時期、性能の詳細には踏み込まず、方向性と優先順位を示す表現が中心です。
今回の報道が示すもの:生産と運用を結ぶメッセージ
軍需企業の現場をトップが視察し、運用の言葉(「集中攻撃」「大量使用」「主な打撃能力」)で語る構図は、単なる工場視察というより、生産(量産体制)と運用(使い方)を直結させるメッセージとして受け取られやすいものです。
KCNA報道の範囲では、外部への直接的な警告や特定の相手を名指しする内容は示されていません。一方で、砲兵戦力の更新を急ぐ姿勢が強調されることで、周辺の安全保障環境に関心を持つ人々にとっては、今後の追加発表(生産拡大の続報、訓練・運用の報道など)を注意深く追う材料になりそうです。
いま注目されるポイント(整理)
- 視察の舞台が「主要な軍需産業企業」であること
- 新型多連装ロケットの「大量使用」「集中攻撃」という運用イメージの提示
- 砲兵システム更新を「革命」と表現し、優先度を引き上げた点
現時点ではKCNAの報道が伝える範囲に限られますが、今後、同システムに関する追加情報や関連する訓練報道が続くかどうかが、次の焦点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








